2008年05月19日

タイ製アニメーションを鑑賞して思った事。

Made in Thailand

前回のタイ語キーボードに引き続き、タイシリーズネタ第2弾として、純タイ国製のアニメーションDVDを手に入れる事ができたので、今回はこのアニメの独断と偏見に満ちたレビュー記事を書いてみたいと思います。
タイトルなどは何と書いてあるのかよくわかりませんが、かわいい象が主役のこの3Dアニメーションは、ある意味かなりおもしろい作品となっていました。

 まず、ジャケットから見てみましょう。
ジャケット
表紙には、かわいい象のキャラクターのイラストが描かれています。
この時点で、子供向けの楽しい内容かな?と思ったのですが、背景には強そうな悪い象も描かれていて、単なるほのぼのストーリーではなさそうです。
こんなかわいい主人公の象達が、恐ろしい戦いに巻き込まれてしまうのでしょうか?
なんだか壮大なストーリーを連想させられ、否が応にも期待感は高まりますね。
なぜか実際の画面のキャプチャー画像が無いのは気になりますが…


さっそく鑑賞してみることにしました。

DVDを取り出し、プレーヤーにセットして、再生ボタンを押してみると…

・・・あれ、再生されません。
DVDプレーヤーが全く無反応です。

ケースにもキッチリ「DVD」の刻印があるし、壊れているのかな?と思っていると、イラストの下の方に「VCD」と印刷してありました。
なるほど、VCDなのにDVDのケースに入れるなんて、おちゃめなドッキリですね。
私の持っているDVDプレーヤーでは、VCDは再生できないようなので、仕方なくディスクをパソコンのドライブにセットしてみました。

動画プレーヤーを起動させると、今度こそ待ちに待ったタイ製アニメが再生されました。ワクワク…

thai_anime01.jpg
タイトル画面が現れました。
やはりかわいい象と悪い象のツーショットです。


thai_anime02.jpg
本編が再生されると、お寺が爆発される戦争のような映像が繰り返し何度も何度も映し出されました。
5パターンぐらいの映像が、延々とリピート再生です。
たとえタイ語のナレーションを聞き取る事ができたとしても、興味をそそられる内容ではないだろうと容易に想像できます。
また、それに追い討ちをかけるように、映像のクオリティも決して高いとは言えないです。
日本の3DCG専門学校の生徒が、勉強がてらに作ったアニメーションといった感じです。

5分ぐらい経つと、戦争の繰り返し映像にも、いい加減飽きてきました。
このまま、象が1度も登場する事なく物語が終わってしまうのではないかという雰囲気すら漂っています。


thai_anime03.jpg
しかし、10分ぐらい経つと、状況が一変しました。
何の前触れもなく、青とピンクの2頭の象が現れたのです。しかも大人の象です。
彼らは一体誰なのでしょうか?
その後の話の展開に期待したのですが、このシーンはほんの数秒で終了しました。
後から思い返してみても、このシーンは必要なかったのではないかと思います。


thai_anime04.jpg
そしていよいよジャケットに描かれていた主人公の象が登場しました。
ジャケットのイラストと比べると、かなり細部のディテールは劣りますが、気にしません。
やっと主人公が登場したという事で、なんだかうれしくなったからです。
しかしよく見ると、ジャケットのキャラクター達より1頭少ないようですね。
しかも主人公の青い象と幼なじみでヒロイン役とも思われる、ピンクの象がいないようです。
でも、それもこの際気にしません。


thai_anime05.jpg
青象と茶色象が相撲を始めました。
茶色象の猛突進を青がかわすと、茶色象は木にぶつかり、画面上の方にある蜂の巣が落ちてきました。
よくあるパターンですね。


thai_anime06.jpg
怒った蜂の大群から、みんなで逃げ出しました。
そして次の瞬間、とうとう出てしまいました。
崖の下に落ちて助かるという、王道が。


thai_anime07.jpg
その後、亀と仲良くなって一緒に踊ったり、


thai_anime08.jpg
気持ち悪いリスとも仲良くなったりします。


thai_anime09.jpg
リスと話をするシーンは、ありえないぐらい長いです。
しかも、ここも3パターンぐらいの同じ映像が何度も繰り返されます。


thai_anime10.jpg
いい加減飽きてきたところで、また話の急展開がありました。
なぜか人間に取り囲まれてしまうのです。


thai_anime11.jpg
そして鎖で繋がれ、さんざん働かされます。
なんだか悲しい展開になってきました。


thai_anime13.jpg
すると、間髪入れずにまた急展開です。
王様のような人が現れて、大きな象になにやら話しかけています。
最初に出てきた大人の象かと思いきや、どうやら、あの子供の象が大人になったようです。


thai_anime14.jpg
その後、なぜかいきなり戦争の一場面になりました。
どうやらこのアニメは、話の急展開が特徴のようです。
全く先の展開が読めません。
これはある意味視聴者を飽きさせないための高度な技なのでしょうか?


thai_anime15.jpg
あんなにかわいかった象が、今となっては敵の軍隊をガン見しています。
なんだか新鮮です。


thai_anime16.jpg
ついにジャケットに描かれていた、巨大な悪い象が登場しました。
2頭の一騎打ちです。
2頭とも突進していき、正面衝突です。


thai_anime17.jpg
青い象が押され、後ろには木があって行き止まりです。絶体絶命のピンチです。
ちなみに、木はこのカットの時に突然現れました。
ところが、その木を利用して、踏ん張り、相手を倒す事に成功しました。


thai_anime18.jpg
次の瞬間、なぜかまた木は消えました。
しかも、この世紀の大勝負の時間は、正味30秒という驚きの短さです。


thai_anime19.jpg
さらに、次のカットでは、いつの間にか廻りの人達が全員倒れています。
なんだか残酷な映像です。
敵も味方も誰一人残っていません。



・・・さて、これ以上書くと、感動のエンディングがネタバレしそうなので、ここまでにしておこうと思います。
まずいないとは思いますが、エンディングがどうしても気になるという方は、このVCDを手に入れてからご鑑賞下さい。




と言いたかったのですが、次の瞬間、なぜかエンドロールが現れました。
thai_anime20.jpg
そう、なんとこれで終わりなのです。
どうやら一番感動的なシーンらしいのです。
タイ人制作者の意図に反し、私はここで笑ってしまいました。

国民性の違いなのか、単に個人の受け取り方の違いなのか、とにかく見る人が違えば、感動のエンディングが笑いのエンディングになってしまうのですから、不思議なものです。

話の内容を思い返してみると、無邪気な子供の象が大人になって、戦争に参加し、大きな象をやっつけた。というものでした。
はっきり言って、最初のお寺の爆発シーンとリスとの話のシーンで、全体の約半分ぐらいの時間を占めている印象です。

【まとめ】
今回のアニメーションが偶然そうだっただけかもしれませんが、タイのアニメーションは、ストーリー・映像共にクオリティが高いとは言えず、感覚も日本のアニメーションとは大きく違いました。
でも、この独特のタイらしいセンスというものは、なんとも言えない心地よさもあります。
タイの制作会社が、この作品をまじめにつくっているのか、それとも笑いを狙って作っているのかはわかりませんが、もし狙って作っているのであれば、私は見事に術中にはまった事になります。
また、まじめに作っているとしても、それはそれでおもしろい作品でした。

結論としては、私がタイの田舎を2週間ほど旅行した際に触れた、タイ人のおおらかさというか、ある意味適当さのようなものがよく表れている非常に良い作品だったと思います。
アニメーションには国民性がよく表れると思いました。


posted by a2me at 19:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 各種レビュー記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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