以前の記事『ネーミングで負けたHD-DVD』でも触れましたが、ネーミングは非常に重要で、魅力と直結しています。
会社のネーミング、商品のネーミング、雑誌のネーミング、ウェブサイトのネーミングなど、すべてのものにネーミングは関わってきますが、ネーミングひとつで、良い方にも悪い方にも状況がガラッと変わる事があるので、慎重に、そして大胆につける必要があります。
これまでも、ナイスなネーミングだけで成功を収めたものはたくさんあります。
まずは、それらのいくつかを良い例として挙げてみます。
【商品のネーミング】
それまでと全く同じ商品の靴下なのに、商品名を「通勤快足」というネーミングに変更しただけで、売上げが爆発的に伸びた話は有名です。
今となっては、あまりものめずらしい名前ではないかもしれませんが、当時は斬新で、すぐに話題になりました。
また、ものめずらしさだけでなく、足の匂いを気にするサラリーマンやおじさま方のおちゃめな心に火をつける計算された名称だとも思います。
まさにネーミングの変更だけで、会社に大きな利益をもたらした商品の代名詞です。
【会社のネーミング】
会社の名前は、当たり前ですが、会社の顔です。
特に似たような名前の多い業種の中では、その常識を打ち破ることが大事で、そのわかりやすい例としては、やはりテレビ局です。
テレビ局は、だいたいアルファベット3文字の略名となっていますが、これでは何がどこの局だかわかりません。
そんな中で、イギリスBBC、アメリカABC、中東アルジャジーラと並び、これら有名局と張り合えるは、やはり日本の「岩手めんこいテレビ」でしょう。
単なる地方局にもかかわらず、ここまで世の中に浸透したネーミングは他にないと思います。
これは、ほんとに思い切ったネーミングだと思いますし、実際これにより、国内ではキー局以上に有名な局になってしまったと思います。
【書籍のネーミング】
書籍は比較的インパクトのあるネーミングのものが多いように思います。
やはり商品名や会社名とは違い、まず、タイトルありきの部分が大きいジャンルだからでしょう。
でも、実際本なんて読んでみたら、ほとんどのものがそれなりにおもしろいでしょ?赤川次郎とか。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」というタイトルの本が売れる理由は、ネーミングの力が殆んどだと思います。
これらの例を見てみると、ネーミングの重要性がわかってきます。
形の無いものに時間をかけるというのは、日本人的には受け入れがたい部分であるかもしれませんが、コスト削減の方法に莫大な時間コストを費やすぐらいなら、ネーミングに時間を費やせと言いたくなります。
人それぞれ考え方があるとは思いますが、例えば会社名であれば、リストの中に埋もれてしまうような名称ではダメです。
「九州産業株式会社」とか「(株)日本中央工業」とか、もってのほかです。(本当にある会社だったらゴメンナサイ)
やはり、なにかしら人の頭にインプットされやすい名称でなければなりません。
ライバル会社より多少技術力は劣っても、「ああ、そういえばあんな会社があったな。」と思い出してもらえる事が後々仕事につながります。
例えば中継貿易会社なら、「株式会社 ピンハネ」とかいいかもしれません。(ウソウソ)
例えば歯科医院なら、「板杉歯科」とか、痛そうでいいかもしれません。(ウソウソ)
とにかく、これから何かを作るゾーという人は、ネーミングにも手間をかけてあげてくださいね。
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