2008年03月26日

日本のアニメはすごい事になってるんです。

I Love アニメ

日本には、すばらしいアニメーション作品がたくさんあります。
そこで、自称アニメーション好きの私が、日本のアニメーションについていろいろ思う事を、適当に書きまくってみようと思います。
今回のエントリは非常に長くなるので、アニメーションに興味のない人には時間の無駄になるかもしれませんが、そんな人にこそぜひ読んで頂きたいと思います。

 日本のアニメーションは、世界に誇れる程レベルが高く、奥の深い作品が多いです。
一概に比較する事はできませんが、日本のドラマや実写映画とは比べ物にならない程、世界の先頭を走り続けています。
せっかく不倫アニメが文化の日本に生まれたのだから、これまで興味のなかった人も、日本のアニメという世界最高峰の文化にちょとだけ触れてみてはいかがでしょうか。
きっとびっくりすると思いますよ。
大昔、国内では身近で当たり前だった浮世絵が、世界の芸術家に大きな影響を与えた時代がありましたが、それとよく似た現象が、現代のアニメーションというメディア文化だと思うのです。
世界の、特に近隣諸国による日本文化の模倣に負けないように、私たちも常に目を肥やして、アニメーションという文化が衰退しないように、また、夢のあるビジネスとして確立しておく必要があるのです。


日本のアニメーションには、昔から名作がたくさんあり、ギャグものからシリアスものまでバラエティにも富んでいました。
最近は、「マッハGoGoGo」が海外で人気があるなどのびっくりニュースもありますが、よくよく考えて見ると、日本のアニメーションは、すでにこの時、映像クオリティ以外のすべての要素が完成されていたのだと思います。
完成されているものは、時代や国が違っても、何の違和感も無く受け入れられます。
良いものは良い。という事ですね。

逆に、近年のアニメーションを10年後に見た時に、「いいねぇ。」などと言いながら夢中になって見られるかと問われれば、答えに迷ってしまいます。
昔と同じように作っているつもりでも、デジタル化の波と安く早くという効率的な制作方法が原因で、実は中身がスカスカであったり、何でもない事をわざわざ難解な表現にする風潮など、見る側からすると“外装だけが華やか”と感じてしまう部分が多いようにも思えます。
近年のアニメーションは、10年後に「マッハGoGoGo」や「鉄腕アトム」や「天才バカボン」にはなりえないかもしれないですね。

それでも、近年のアニメーションブームを作った立役者「エヴァンゲリオン」には見習うべき部分がたくさんあります。
近代にマッチしたキャラクター設定やストーリー性はもちろん、映像の中にPV的要素というか、芸術性のようなものが多く盛り込まれ、それまでになかった新しい表現方法が確立され、その後の多くの作品に影響を与えました。
私の場合は、映像的なクオリティに惑わされる傾向があるので、この部分は重要です。
後から思えば、「エヴァ」の前からも、なんとなく変化の予兆はあったように思うのですが、例えば、当時NHKとは思えないほどの斬新なアニメ「ふしぎの海のナディア」でも、荒削りではあったにせよ、同じような雰囲気を感じる事はできました。
これらの作品は、どちらも「ガイナックス」が制作しており、かなり共通点はあると思います。
例えば、キャラクターデザインもどちらも貞元義行氏です。
アニメーションの時代の流れの中で、「ガイナックス」というアニメーション制作会社は、かなり重要な役割を果たしていると思います。



ところで皆さんは、お気に入りのアニメーション制作会社はありますか?
このような質問をされた際、すぐに答えの出てくる人はどれくらいいるでしょうか。
基本的に、アニメーションを作っている“会社”はあまり表に出てこないので、お気に入りのアニメはあっても、制作会社は出てこないのが普通だと思います。

私の周りの人達に同じ質問をすると、殆んどの人が『スタジオジブリ』と答えるはずです。そして稀に『GONZO』が出てくるでしょうか。
この2社は、アニメーションスタジオとして、社名を前面に押し出している事が多いので、この結果はわかりやすいです。
また、『ジブリ』と答えた人の殆んどは、アニメーションにあまり興味はなく、目にするアニメーションがジブリかディズニーという人が多いのではないでしょうか。
でも、日本のアニメーションスタジオには、「ジブリ」や「GONZO」以外にも、すばらしいところがたくさんあるんですよ。
そこで、アニメを制作している会社についての独断と偏見を少し書きたいと思います。


まずは日本国民、誰もが愛する「スタジオジブリ」について。
「スタジオジブリ」は、もちろん私も大好きです。
「ジブリ作品の中でどれが一番好き?」という質問は、アニメの話題の中では必ず出てきますよね。
個人的に、ジブリ作品は「ゲド」を除いてはどれもすばらしいものばかりです。
特に隠れた名作として、「ジブリがいっぱいspecial ショートショート」に収められている「On Your Mark」と「ポータブル空港」「space station No.9」「空飛ぶ都市計画」の3部作はかなり完成度高いです。
私はDVDで、もう100回近く見ています。
「On Your Mark」は、チャゲ&飛鳥の同タイトルの楽曲がピッタリとマッチしていて、登場人物もまさに彼らです。
しかも短編の中にも、かっこいいキャラクターのコミカルな走り方や、地面が崩れながらなんとか走り抜ける場面や、空中で平泳ぎをする主人公や、車がなぜか古いアルファロメオなど、とにかく至る所に駿節が満載なのです。

【On Your Mark】


「ポータブル空港」「space station No.9」「空飛ぶ都市計画」の3部作の方は、「capsule」の楽曲がいい感じで、ジブリっぽくないFlashアニメーション風イラストがPOPな雰囲気で楽しくさせてくれます。
どちらも短編アニメでありながら、凝縮されたストーリーと無駄なカットが一切ない完璧な作りです。
普通のジブリ作品しか見ていない人にも、ぜひとも見てもらいたいアニメーションです。
それらの作品と比較対照してしまうとかわいそうですが、残念ながら、ジブリ作品の中には、唯一の汚点「ゲド戦記」というものもあります。
一体どの辺りがダメなのかと言うと、まず、作品の中の世界観が狭すぎです。すべてご近所で起こっている出来事に思えてならないのです。
そして、一つひとつのカットにも無駄が多いように思えます。例えば、ハイタカとアレンの畑での立ち話のシーンで、石の上をトカゲが走るシーンは必要だったのでしょうか?
また、話の展開が早い割には、本編と直接関係ない歌のシーンが長々とあったり、最後のシーンで、竜になって数十分飛行して着陸したところに、ハイタカとテナーがすぐにやってくるところなど、どんだけぇ〜足が速いねん!という感じです。
結構これって重要なところだと思うんですよね。
作画に関しては、重要なシーンは全く問題ないのですが、例えば、テルーが竜になる直前の髪のバタつきは、かなり手抜きではないでしょうか。
背景では、夕日と雲のシーンがやたら多いのですが、雲の描き方が無性に気になるところがあります。
一つ気になるところがあると、すべて疑って見てしまうというのはいけない事ですが、他のジブリ作品には全くケチのつけどころがないので不思議なものです。


次に、売れっ子アニメーションスタジオの「GONZO」について。
「GONZO」は、テレビアニメを数多く手がけていて、まず、その制作スピードの早さに驚かされます。
ただ、あまりにも大量にアニメを生産しているため、技術的な目線から見てしまうと、「クオリティ」の部分に多少陰りが見えるような気がします。
制作したアニメーションを見てみると、ゲートキーパーズ、フルメタルパニック、最終兵器彼女、クロノクルセイド、砂ぼうず、N・H・Kにようこそ!、ブレイブストーリー(映画)など、話題作は山ほどありますが、その話題作りのために、声優に芸能人を起用する手法は個人的にはあまり好きではありません。
それでも、日本を代表するアニメーションスタジオであることは間違いないですね。
アニメーションをビジネスとして考えた時、クオリティとスピードをある程度のレベルで両立させる事は重要で、その点では「GONZO」は天才的です。


そして、私の一番お気に入りのアニメーションスタジオ『マッドハウス』について。
マッドハウスは、一般受けするような作品に媚を売るのではなく、とても大衆向けとは思えないカルト的な要素を含んだアニメーションも多数制作しています。
私が最近のアニメーションの中で最も影響を受けた「パプリカ」はまさに良い例で、筒井康隆の原作による、人間の心理をえぐるような奥の深いストーリーと小気味よい展開とキャラクターの個性と映像の芸術性が複雑に絡み合った、永久保存版の最高傑作です。
私の周りで「パプリカ」の事を知っている人はあまりいませんが、そのマニアック感が、さらに作品のプレミア感という魅力を引き立たせているようにも思います。
私がこの作品を初めて見た時、大友克洋監督の映画「AKIRA」を初めて見た時と同じような衝撃がありました。

また、通常は制作時間の問題で、クオリティがおろそかになってしまいがちな、毎週連載のTVアニメにおいても、マッドハウスのクオリティの高さは群を抜いています。
その例が「電脳コイル」です。
確実なデッサン力とよく動くアニメーションと、ハーフトーンで統一された色彩など、全く手抜きの部分が感じられません。
むしろ映画並みにクオリティの高い映像です。
最近のテレビアニメーションはほとんど見ていませんが、私が知っている限りでは、もっとも映像クオリティの高いテレビアニメーションだと思います。

私の場合は、「作品」がすべてであり、その作品をどこが作ったかなどはどうでもいい部分なのですが、マッドハウスに関しては、過去の作例から見て、次回作をついつい期待してしまうアニメーションスタジオなのです。



そして、私の中でマッドハウスと同じような位置づけにあるアニメーションスタジオに、『STUDIO 4℃』があります。
ここも話題作りのために、声優に芸能人を起用する傾向があるのですが、そんなこともあまり気にならない程、作品の完成度が高いです。
最近の作品では、「鉄コン筋クリート」がありますが、これ、いいですねぇ。
作風的に似ているところもあるのですが、「マインドゲーム」もすばらしいです。

私が初めて「STUDIO 4℃」の作品に感動したのは、中学生の時に見た、ケン・イシイ氏の「EXTRA」のPVのために制作されたアニメーションで、これも「AKIRA」の世界観が漂っている非常にクオリティの高いものです。
「AKIRA」で使われている音楽もケン・イシイ氏のものなので、このあたりは似通っていて当然ですよね。
さらに、どちらの制作にもガッツリかかわっている森本晃司氏は、もともと「マッドハウス」の人なので、“クオリティ”という部分へのこだわりは半端じゃないと思います。
アニメーションの制作会社は横の繋がりが広いので、あっちの監督がこっちの会社に移籍したとか、こっちのアニメーターがそっちの会社を手伝ったとか、ビバリーヒルズ高校白書といい勝負です。


他にも、注目すべき人物として新海誠氏がいます。
クオリティどうのこうのは抜きにして、全て一人で作った「ほしのこえ」は衝撃でした。
がんばれば、ひとりでも本格アニメーションを作る事ができるのだという事実を、人々の頭にインプットさせた功績は大きいと思います。
同じく一人で全て作った、フロッグマンの「菅井君と家族石」とは大きな違いですね。
こちらはこちらで、別の意味でよい作品なので、単純に比べる事はできませんが、私は蛙男商会の中では「菅井君と家族石」が一番おもしろいと思います。

また、押井守氏もアニメ界の大御所ですが、最近の作品では「攻殻機動隊」と「人狼 JIN-ROH」しか見た事がないのでよくわかりません。
昔のテレビアニメ(パトレイバーなど)はすごく好きでしたけど。



アニメーションについて書き始めると、終わりがないので、困ります。
なので、ひとまずここで終止符を打ちたいと思います。

とりあえず今回私が言いたかった事をまとめてみると、アニメにあまり興味のない人や、アニメは子供が見るものだと思っている人は、ぜひ「パプリカ」と「マインドゲーム」のDVDを借りてみてください。
世界最高峰の技術が日本にあるのだという事を実感していただけるはずです。
実感できなかったらごめんなさい。


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