2008年01月10日

芸術教育の難しさ。

青いキリン

小学1年生の時、私の美術の方向性を決定付ける大きな出来事がありました。
それは、担任の先生にとっては記憶にも残らない小さな事ですが、私にとっては一生忘れられない大きな事になりました。

 小学校に入学して初めての図画工作の授業は、カセットテープに録音された物語の朗読を聴き、その情景を自分なりに想像して、画用紙に思うままに水彩絵の具で描くというものでした。
物語の内容は忘れたのですが、動物のキリンが登場するお話でした。
私は筆の赴くままに、雲を描き、虹を描き、そして画面いっぱいにキリンを描きました。
そしてそのキリンを青で塗りました。
夢中になって描いていると、先生がやってきて、キリンは青い色をしていないから、黄色で塗り直すようにと厳しい口調で怒鳴られました。
私は大変ショックをうけました。私は間違った事をしてしまったんだと思い、半ベソ状態で上から塗り直しました。
ところが、青と黄は補色の関係にあり、塗れば塗るほど滲んで汚い色になります。
完成した作品は、子供ながらにも、とても納得のいくものではありませんでした。
今ならハッキリ言えます。「キリンは黄色だから黄色に塗りなさい」というのは教育者の言葉ではありません。

あの時、もしあの青いキリンを完成させていたら、今頃私は芸術家になっていたはずです(笑)



国語・算数・理科・社会などの学科と比べると、美術や音楽などの芸術教科の指導は、とても難しいと思います。
難しいとはいっても、自己満足で指導するだけならとても簡単で楽でしょう。
問題は、その子供の中にある、未来の才能を引き出せるかどうかという部分です。

美術や音楽などの芸術の授業で、子供達が何かを表現する際、それを否定するという事は絶対にありえないのです。
教育者としてやれる事といえば、こうするともっと良くなるかも…とヒントを与えたり、自ら考えさせたりする程度なのです。
それができないのであれば、もう、あえて何も言わないであげて下さい。子供達の創造力の邪魔をしないで下さい。

子供達は、不安定ですばらしい感性を持っています。大人のセルライトのように凝り固まった感性とは比べ物になりません。
芸術関係の教育者の方々、決してあなた好みの指導をしないで下さい。
よろしくお願い致します。


タグ:教育
posted by a2me at 15:02 | Comment(0) | TrackBack(2) | アイディア・個人的妄想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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