
デザイナーは、すばらしいデザインを考えるだけでなく、機能的な部分の重要さも考慮しなければなりません。
ある時は、機能のためにデザインを犠牲にする勇気も必要です。
例えば、デスクトップ壁紙を制作する際、ただ単に自分の描画技術を詰め込むのではなく、デスクトップ上のアイコンが見やすいように作る事が重要です。
そのためには、アイコンを並べるであろう位置に、ハイコントラストの背景を持ってこないようにする等の気配りが必要となってきます。
出来るからといって、やらない。このような考え方は、デザインだけに限らず、いろんな場面で遭遇します。
デザイナーは、デザインと機能のバランスを的確にとる事も、重要な才能の1つです。
また、純粋にデザイン部分だけを考えると、デザイナーは手を動かすより考えている時間の方が長いという、労働感を満喫できない生き物です。
つまりはアイディアがすべてです。
良いアイディアのデザインを生み出すには、常日頃からいろんな物を観察する習慣をつけておく事が大事だと思います。
アイディアは、偶然ポロリと天から落ちてくる物ではなく、その人が今までに見て、触れて、感じてきた経験の蓄積だと、誰かが言ってたような気がします。
私もその通りだと思います。
アイディアの出てこない人は、経験値の足りない人なのです。
夕日の美しい夕方、遠くの雲を観察して下さい。近くの雲に決まった形はないけれど、遠くの雲の形には、ある自然の法則があるはずです。
天気のいい昼下がり、公園の木をじっと観察して下さい。葉っぱの付き方、枝の伸び方には、一定な自然の法則があるはずです。
ゴキブリの触覚を近くでよ〜く観察して下さい… そりゃ勘弁!
ものをよく観察するという事は、自分形式に変換させたものを、自分メモリに記憶させておくという事で、なにかアイディアが必要になった時に、知らず知らずのうちにそれがデザインの幅を広げてくれると思います。
それが意図的であったり、自分形式への変換がうまくいってないと、訴えられる事もあるようですけど…
とにかく、今日の日記で私が一番言いたかった事は…
デザイナーを目指している皆さん、ベジェ曲線で絵を描く練習をする暇があるなら、鉛筆と画用紙を持って、いろんなものをしっかりデッサンしたほうがいいですよ。
未来への投資になります。
タグ:デザイン論