先日、ハスラー(5速MT車)のギアオイルを交換しようと思い、ディーラーへ行ってきました。
ハスラーは、去年の3月末に納車されたので、乗り始めて約1年が経過したことになります。
となると、そろそろ気分的に交換したくなるタイミングですね(笑)
メーカー推奨としては、5万kmごとの交換ということになっているらしいので、まだMT車のギアオイルを交換した人は、全国的にもそんなに多くはないはずです。
そもそもハスラーのMT車に乗っている人が少なすぎるということもあるのですが…
ディーラー担当者の話によると、ハスラーに関しては15台に1台ぐらいの割合でMT車が売れているそうで、これは他のMT設定がある車種と比べるとかなり多いそうです。
いずれにしても、そんなオートマ全盛期に、MTのギアオイル交換なんて誰も興味無いだろうとは思うのですが、それでも何かの参考になればと思い、当日撮影した写真をいくつか掲載しておこうと思います。
さて、私の場合はセカンドカーということもあり、1年間での総走行距離は、4161kmしかありません。
1年間の走行距離が4161kmというのは、かなり少ないほうだと思います。
というのも、私が入っている任意保険の年間走行距離区分に当てはめると、最も走行距離の少ない項目に分類されます。
個人的な感覚では、それなりの距離を運転している実感はあるのですが、高速道路をほとんど利用していないためか、意外と走行距離は伸びていないですね。
ちなみに、平均燃費は20.6km/Lです。
平均燃費計は一度もリセットしていないので、一時的にエコ運転を心がけても、反対にラフなアクセル操作をしても、今となってはそう簡単に数値が上下することはありません。
慣らし運転をしていたころは、22〜23km/Lで安定していましたが、それなりにエンジンを回す機会が多くなってくると、だんだん燃費の数値は悪くなってきて、最終的に20.6km/Lでほぼ固定となっています。
高速道路など、60km/h以上で走行する機会が多くなると燃費は悪くなり、街中を運転していると燃費が良くなる傾向があります。
エンジン回転数でいうと、1500rpmから2500rpmあたりを多く使うように心がけると、かなり燃費は伸びてきます。
ちなみに、5速で60km/h走行をすると、エンジン回転数は2200rpm付近を指しています。
他のブログなどを参考にする限り、CVTで適当な運転をするよりも、MTで丁寧な運転をしたほうが、実走行での燃費は良くなるみたいですね。
もちろんCVTで丁寧な運転を心がければ、MTでは太刀打ちできないような燃費が実現できるはずですが。
それよりも、MTの場合は、あまり燃費にこだわらず、楽しく運転することのほうが方向性としては合っていると思います。
さて、話が脱線してきているので、本題であるギアオイルの交換へと話を戻します。
私のハスラーはFF車なので、構造上、トランスミッションとデフギアが同じエリアにあります。
つまりミッションオイルとデフオイルが共用のものとなります。
実際に今回の交換で使用したオイルは、「スズキ4輪ギヤオイルLS 75W-90」という銘柄のもので、「マニュアルミッションとトランスファーが一体潤滑方式となっている特定マニュアルミッション車両専用油」ということらしいです。
エンジンオイルのように頻繁に交換するオイルではないので、ここは確実にスズキの純正オイルを使用しておきたいところですね。
まずは車をリフトアップして、作業しやすいようにします。
エンジンオイルはボンネット側から抜くこともできますが、さすがにギアオイルは車体の下から抜くしかなさそうです。
(画像クリックで拡大)
自分の車を真下から覗く機会なんてなかなか無いので、ちょっとおもしろいというか、なんだか見てはいけないものを見ているような気さえしてきます。
泥汚れなどが結構ひどいだろうと思っていたのですが、予想していたよりは綺麗です。
車体の中央部分などは、けっこうスカスカ感がありますね。
車体を下から眺めていて、ふとあるものが気になりました。
取り扱い説明書にも記載してあるのですが、ハスラーにはジャッキアップポイントが4箇所あります。
写真の黄色丸の箇所ですね。
(画像クリックで拡大)
ところが、緑丸の箇所のように、バンパー下のフレームから、何やら似たようなパーツが飛び出しています。
うーん、気になる。
こちらは形状が丸みを帯びているし、溶接が弱そうな感じに見えるので、ジャッキアップには使えないでしょう。
また、牽引フックとしても強度不足っぽいし、向きも違うし、バンパーとの干渉もありそうで、絶妙な感じで使えないヤツですね。
というわけで、これが何なのかはわかりませんが、何かを引っ掛けられそうなフックがバンパー下に存在しているということが、頭の片隅に入っておくだけで、いつか何かの役に立つことがあるかもしれません。
またまた話が脱線してきているので、ギアオイルの交換作業へと話を戻します。
さっそくですが、オイルを抜く工程です。
ドライブシャフトのゴムブーツ付近にある、オイル注入口のボルトを先にはずしておき、オイル排出用のドレンボルトをはずすと、勢いよくオイルが飛び出してきました。
(画像クリックで拡大)
整備士さんも、いきなり手にオイルがかかってビックリしたのか、「ワチャコリャワッショーイ!」と叫んでいました。
光が当たってオイルが透けて見えていますが、実際には結構汚れていて、透明度がかなり低い感じです。
新品のオイルは、少し黄色味がかっていますが、もっと透明度が高いです。
そして、オイルが全て抜けかけて、ホッと一息つこうとした時、またもや気になるパーツが…
(画像クリックで拡大)
おや、このパーツは何のために付いているのかな?
ハスラーの下回りの写真は、画像検索でいくつか見ていたのですが、CVT車にはこのようなパーツは付いていません。
MT車の下回りの写真は、ネット上にはまだ無かったので、この時初めてこのパーツの存在を知りました。
MT車の場合は、クラッチを操作するためのアームやワイヤー類がこの部分に露出していて、岩などにぶつけるとすぐに壊れそうです。
クラッチの操作が効かなくなると、走行自体が困難になってしまうので、この部分を保護するためにカバーを付けてくれているのでしょうか。
このカバーは樹脂製ですが、手で触ってみてもけっこうガッチリしていて、それなりに強度は高そうです。
クラッチのアームなどを衝撃から守ってくれるほどの強度があるかどうかは不明ですが、タイヤが巻き上げる泥や砂をある程度防いでくれるという防汚効果はありそうです。
とりあえず邪魔になるパーツではないし、無いよりはあったほうが安心感があって、親切な設計といえますね。
しつこいようですが、またまた話が脱線してきているので、ギアオイルの交換作業へと話を戻します。
外したドレンボルトの先端は磁石になっていて、オイル内に浮遊する鉄粉が吸着されるような仕組みになっています。
確認してみると、結構びっしり付いていました。
(画像クリックで拡大)
整備士さんによると、ギアオイルは5万Kmぐらいの走行ごとに交換すればよいということです。
ということは、10万Kmで車を買い替えるという人の場合は、1回か、多くても2回しか交換しなくてよいということになります。
つまり、4千Kmでギアオイルを交換するとか、どんだけ先走ってんねん!とか思われるかもしれませんが、気分的には交換しておいてよかったです。
実際にオイル自体は結構な汚れ具合だったわけだし、4千Kmであの状態なのに、5万Kmも無交換で本当に大丈夫なのかという素朴な疑問が頭をよぎります。
ひょっとすると、オイルの中に多少は鉄粉が浮遊していたほうが、ギアやベアリングは調子が良いのかも?と疑ってしまうほどですが、そんなことは間違いなく無いでしょう。
メーカーとしても、10万Kmぐらいの走行で車の調子が悪くなり、スムーズに新車に買い替えをしてほしいというのが本音なわけで、そのタイムリミッター役を、ギアオイルが担っているのではないか…などと妄想しました。
いずれにしても、個人的には5万kmなんて数値は信用していないので、初回は4千kmか5千kmぐらいの走行で交換しておいたほうが良いと思います。
その後は、鉄粉の量も急激に減ると予想しているので、次回は3万kmぐらいで交換しようかと思っています(それでも3万kmね)。
(画像クリックで拡大)
今回は、オイル交換うんぬんよりも、車を下から覗いておもしろかったことと、整備士さんの「ワチャコリャワッショーイ!」を聞けたことで、楽しい時間が過ごせました。
家族で車を共用するなど、家庭の事情でCVT車を選択しないといけない人もいるかもしれませんが、5速MTのハスラーはよく走るし、なかなかおもしろい車で超オススメですよ!
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ハスラーが好きで、MTが好きでここにたどり着きました。
写真が綺麗でいいですね。
ところで最初の?な部分のフックですが、おそらく陸送する時の固定用のフックではないでしょうか。
コメントありがとうございます。
>おそらく陸送する時の固定用のフックではないでしょうか。
なるほど、そういうことなんですね。
大型トラックが、乗用車を4台ぐらい積載して走っている姿はよく見るのですが、発進の時やブレーキの時に、車が落っこちないかいつもハラハラしていました。
車体の下でフックで固定されているのでしたら、確かに安全面では納得できます。
となると、ハスラーに限らず、多くの車種の車体下にフックが標準装備されていそうな感じですね。