先日、友達の結婚式に行ってきたのですが、そこでちょっと驚いたことがありました。
撮影に入っている業者さんの中に、ムービーのカメラマンがひとりもいなかったのです。
…というのはちょっとした勘違いで、実はムービーのカメラマンもスチル用のカメラを使用して撮影していたのです。
ミラーレス一眼や電子ビューファインダー付きの一眼カメラとかではなく、完全に光学ファインダーの付いたデジタル一眼レフカメラ、いわゆるDSLRですね。
ムービーをメインで撮影するのであれば、光学ファインダーにこだわる必要は無いと思うのですが、さすがにミラーレス一眼だとコンパクトすぎてコンデジに見えてしまうため、専門業者としては見た目の説得力が無いのかもしれません。
また、画面全体がクッキリしているテレビ的な映像よりも、背景のボケ味を生かした映画的な表現や、超広角を生かした迫力のある表現で、印象深い映像作品を制作することが求められる時代なのかもしれません。
そこで、センサーサイズの大きさと交換レンズの豊富さが必要になってくるという理由から、わざわざボディの大きな一眼レフカメラを使用しているという理由もありそうです。
もちろん、写真用と動画用で、機材を併用するような現場に向いているからという理由もあるのかもしれませんが。
いずれにしても、ムービーのカメラマンも、スチルのカメラマンも、なぜかキヤノン製の一眼レフカメラ(EOS)を使用していました。
カメラの上部に外部入力用のマイクが付いていなければ、誰が何の撮影をしているのか、よくわからないという不思議な風景ですね(笑)
そんな風景が、個人的にはなかなかおもしろくて、時代の流れを感じた瞬間でもありました。