2014年05月23日

スズキ ハスラー 5MTのシフトノブを交換。

カーメイト製シフトノブ

スズキ ハスラーの5速マニュアル車に乗り始めて2ヶ月が経ちました。
この車への印象ですが、軽自動車として成熟したワゴンRと基本構造が同じということもあり、細部までよく考えられた完成度の高い車だと思います。
もちろんデザイン面でも満足できています。
ただ、5速マニュアル車ならではの部分について、どうしてもストレスを感じる部分が2つありました。
この2ヶ月の間に、そのストレスはひとまず解決することができたのですが、これからMT車を購入する人へ何かの参考になればと思い、一連の流れを簡単に書き記しておきます。

クラッチのフィーリングに違和感が


1つめの気になる部分はクラッチです。
乗り始めてしばらくは、妙にクラッチのフィーリングが自分に合わず、初回1ヶ月点検で調整してもらう気満々でした。
というのも、今まで乗ってきた車は全てマニュアル車なのですが、なぜかハスラーだけがクラッチのつながりにダイレクト感が欠けているというか、発進時の加速がモッサリしている感じがしていました。
体感的には、半クラッチの範囲が広すぎることと、ミートポイントが手前にありすぎるような感覚です。
ただ、クラッチペダルの調整に関する数値は、説明書に記載してあるデータに近かったので問題は無いのかもしれません。
そもそも、新車でこのように調整してあるということは、私の感覚が一般的なものからずれているのかもしれず、私自身の感覚をハスラーに合わせたほうが良いだろうということで、しばらくそのまま乗ってみることにしました。
結果、1ヶ月点検の際(実際には2ヶ月が経とうとしていた頃ですが)には、ハスラーのクラッチフィーリングにすっかり慣れていたため、クラッチペダルの調整は行ないませんでした。
1つめの気になる箇所は、時間が解決してくれましたね。


シフトノブを触りたくない


2つめの気になる箇所は、ずばりシフトノブです。
シフトノブの形状自体は、握りやすくて気に入っているのですが、問題は素材のゴムです。
このゴム素材の表面がベタつく感じが、どうしても気持ち悪いのです。

MT車のハンドルはウレタン素材でできているのですが、こちらは非常に触り心地が良くて、シフトノブもこれと同じ素材だとうれしかったのすが…
なぜかスズキのシフトノブは、昔から頑なにゴム素材なんですよねぇ。
今までは、シフトノブに布製カバーを付けたりしていたのですが、これも汗が染み込むのが嫌だし、かといって手袋をはめて運転するのも嫌なんですよね。
これは、どげんかせんといかんです。

CVT車とは違い、MT車のシフトノブは、常に四方八方から触り続ける部分です。
変速時にはそれなりに力も入るので、手に汗もかくし、それがゴムのベタつきと合わさると、最強最悪の悪魔将軍です。
特に夏場は、ゴムの表面が微妙に溶け出しているような感じで、なおさらベタつきが気になります。
今は新車だからまだ良いのですが、2年目、3年目の夏場には、さらにベタつきが増大してくるでしょう。
シフトノブの問題は時間が解決してくれることはありえないので、思い切って交換するしかないということです。

というわけで、1ヶ月点検の際に、スズキ純正の交換用シフトノブが無いかどうかを営業担当者に聞いてみたのですが、残念ながら取り扱ってはいないそうです。
そうなると、インターネットやカー用品店でシフトノブを購入して、自分で交換しなければなりません。
それはそれで構わないのですが、はたして純正シフトノブは取り外し可能なのか、自分で取り外すことができるのかどうかが、不安なところです。
ディーラーの整備担当者に理由を話し、取り外し方を聞いてみると、「反時計まわりに回していけば取れますよ。」と、あっさり教えてくれました。
それではと、さっそく自分で交換してみることにしました。


まずは、このベタつきゴム野郎をはずします。
スズキ純正シフトノブ


ある程度力を入れて、反時計まわりに15回程まわすとはずれました。
もうオマエに用はねぇ。
純正シフトノブの取り外し


シャフトの先はネジになっていて、ガッツリと接着剤が塗られています。
このまま新しいノブを取り付けると、接着剤が見えてしまうので、ラッカーうすめ液をウエスに染み込ませてこすり、気になる部分の接着剤をある程度落としました。
シャフト先端のネジ


近所のオートバックスで購入してきた、ねじ込みタイプのシフトノブを取り付けます。
取り外した時とは逆の要領で、時計まわしにねじ込んでいきます。
説明書には、8〜9回転で取り付けるように書いてあるのですが、4回転目ぐらいから摩擦抵抗がかなり大きくなり、7回転目のちょうど正面位置で、これ以上まわせなくなりました。
いい感じで、無事に作業完了です。
カーメイトのシフトノブ


このシフトノブは、重量が360gもあり、純正とは比べ物にならない程ズッシリ感があります。
その影響として、ただでさえストロークのあるハスラーのシフトフィーリングに、さらに慣性の力が加わった感じがはっきりわかります。
取り付けたシフトノブ


車検に対応するため、シフトパターンを表示しなければなりません。
内装の樹脂部分にはシリコン保護剤を塗布していたので、プレソルベントで一旦脱脂した後、見やすい位置にシフトパターンのプレートを貼り付けました。
シフトパターンがプリントされたプレート


こんな感じになりました。
シフトノブ交換の全体像

ひとまず、これでシフトノブのベタつきに悩まされることは無いでしょう。
シフトノブの形状に関しては、純正のほうが握りやすかったような気もしますが、さらっとした表面で気持ちよくシフトチェンジできるほうが断然いいです。

というわけで、シフトノブの問題も、無事に解決しました。


今回の件は、MT車を選択する人にとっては、多かれ少なかれ直面する問題点だと思います。
解決方法も人それぞれでしょうね。
クラッチに関しては、大きな問題が起こらない限りこのまま無調整で行きます。
シフトノブに関しては、また交換するかもしれないので、良い商品があれば教えていただきたいものです。

さて、1ヶ月点検でも車に異常は無かったし、気になる2箇所の問題点も解決したし、これで人馬一体となって風を切り、近所のスーパーに買い物に行けます。



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posted by a2me at 03:42 | Comment(4) | TrackBack(0) | 各種レビュー記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ、私も現在ハスラーGのマニュアル車の購入を検討をしている最中なので、大変参考になります。
今後の更新を楽しみにしております。
Posted by ゆういち at 2014年07月23日 22:31
大変参考になりました。ちなみに、新しいシフトノブは以下の商品ですか?
http://www.carmate.co.jp/products/detail/3934/RA131/

対応シャフトネジ径が8mm、10mm、12mmと書かれていますが、ハスラーの場合はどれになるか、わかりますか?
Posted by BZ19880921 at 2014年08月12日 20:01
>BZ19880921さん

リンク先の商品は、6速MT対応のシフトノブなので、記事内で紹介しているものとは違います。
一応、記事内で紹介しているシフトノブと同じ方法で、ハスラーに取り付けることは可能です。
ただし、バックギアのリングに対応しているため、シャフトを通す穴の入り口部分の径が大きく、5速MTに取り付ける場合は隙間ができます。
また、ノブの縦のサイズが短いので、シャフトの接着剤を綺麗に除去しておかないと、取り付けた際に接着剤が見えます。
上記の部分が気にならなければ、よりスポーティな印象のシフトノブで、かっこいいと思います。

ハスラーのシャフトネジ径は12mmです。
商品の中に、8mm、10mm、12mm対応の3つのねじ込み用パーツが入っています。
あらかじめ、12mm対応のパーツをシフトノブの内部にネジ止めして(プラスドライバー必要)、後はひたすらシャフトにねじ込んでいくだけです。

ちなみに、記事内で紹介しているシフトノブは以下の商品です。
http://www.carmate.co.jp/products/detail/3935/RA132/
写真がなぜかAT車になっているので間違いやすそうですが、5速MT車にも取り付け可能です…というより、明らかにMT用に設計されている商品のように思えます。
Posted by a2me at 2014年08月18日 02:39
丁寧なご回答ありがとうございました。
形は似ていましたが、縦のサイズがよく見たら違っていたんですね。
私にとって初めてのシフトノブ交換になるので、縦のサイズを確認して、気に入ったシフトノブを探してみたいと思います。
Posted by BZ19880921 at 2014年08月21日 16:58
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