2013年08月20日

さようなら、W-ZERO3[es]。

willcom W-ZERO3[es]

7年間使い続けてきた W-ZERO3[es] のタッチパネルが動作しなくなってしまいました。
もちろんボタンだけでも操作はできるのですが、基本的にはタッチ操作することを前提に作られているので、かなり使いにくい感じです。
すると頭の中で、田中邦衛が「やるなら今しかねぇ」と言いました。

そうですね、これはいい機会なので、久しぶりに機種変更というものをしてみようと思いました。

近所のウィルコムショップに行くと、現行モデルがズラリと展示してあったのですが、以前のような個性的なモデルはひとつもありませんでした。
別に電話機に個性を求めているわけでは無いのですが、革新的なモデルに挑戦し続けてきたウィルコムだけに、ちょっと残念な感じです。
特に W-ZERO3[es] は、日本がガラケー全盛期の時に、シャープとウィルコムの共同開発によって誕生した、日本初のスマートフォンと言えます。
もちろんその頃は、iPone や Andoroid は無く、Windows CE に電話機能を付けた Windows Mobile が海外で人気になりかけていた頃でした。
そんな Windows Mobile をいち早く取り入れて、スライド式のフルキーボードまで装備した W-ZERO3[es] が発表された時は、かなりの衝撃だったことを覚えています。

W-ZERO3[es]


W-ZERO3[es]のスライド式キーボード


今となっては、スマートフォンと呼ぶにはちょっと物足りない機種となった [es] ですが、その個性的な外観デザインは、今でも他を圧倒していると思います。
そういう革新的な機種で7年間楽しんできたので、展示スペースに並んだ現行モデルの個性の無さに、ちょっとがっかりしたというわけなのです。

ただ、ここにある現行モデルの中から、どれかを選ばなくてはなりません。
実際のところ、スマートフォンではなくても、電話とメールさえできれば、今の私にとっては十分といえます。
また、W-SIM を採用した機種もすでに皆無なので、ジャケットを選択するというこだわりもありません。
一通り吟味した後、普通に便利そうな折り畳み式の機種に決めました。

ウィルコムで機種変更をする際には、機種代金以外に、2つの料金が発生するので注意が必要です。
まず1つめは、機種変更事務手数料です。
これは、新しい機種に電話番号やメールアドレスを移行してもらわないといけないので、当然必要になります。
そしてもう1つは、機種代金にかかる頭金です。
一括で購入するのに、頭金って何?と不思議に思ったものの、そういうシステムだから仕方が無いでしょう。
機種変更事務手数料と頭金は、毎月の通話請求にプラスされるそうなので、今回のショップでの支払いは、一括での機種代金のみということになります。

上記の内容で手続きをしようとすると、なにやらお得な提案をいただきました。
なんと、4つのオプションに同時加入することで、頭金を無くすことができるそうです。
4つのオプションは、1ヵ月経過後に解約することができるので、そうすれば頭金を支払うよりもお得になるとのこと。
ただし、1ヵ月後に解約する予約はできないので、解約の際は、ショップまで来てくださいとのこと。

ふーん・・・

これって、オプションを解約し忘れた人たちから、オプション料金を徴収し続けるという絶妙なビジネスモデルだよねーと思ってしまったことは内緒です。

ちなみに、そのような絶妙なビジネスモデルの内容が、ホームページに掲載してあるかどうかを尋ねてみたところ、「ホームページには書いてないかもしれません。直営店によっても、サービス内容が異なりますので・・・」と言われました。
直営店によってサービス内容が異なるというのも絶妙なシステムだよねーと思ってしまったことも内緒です。
とにかくそういうシステムなら仕方が無いので、その条件で手続きを済ませました。

今回の絶妙だよねーな部分をまとめてみると・・・
機種代金には、一括購入でも頭金がかかり、その頭金を無くすためには4つのオプションに加入する必要があり、その4つのオプションは1ヵ月後に解約ができるので、その際はショップまで来てくださいね!ということです。

以前のウィルコムには、このような面倒なシステムは一切無かったのですが、ソフトバンクに吸収されてしまったことで、何かがおかしくなってしまったのでしょうか。
ユーザーの利便性など一切考えず、契約内容に疎い人から小銭を稼ごうとする、このいかにもソフトバンク的なシステムって、ホントに面倒ですね。


そんなわけで、いろいろとありましたが、ひとまず無事に新機種に変更できました。
現行モデルの中では一番新しい、京セラの WX09K です。
まさに可も無く不可も無くといった感じの、普通に便利な電話機ですね。

WX09Kの表面


WX09Kの裏面

WX09Kの液晶画面


このモデルの注意点は、充電器が付属されていないというところです。
充電器が必要な場合は、ソフトバンク製のウィルコム用共通ACアダプターを購入することとなりますが、充電する端子の形は、MicroUSB(Bタイプ)なので、手持ちのものがあれば、それで代用できます。
ちなみに、直営店で販売されている、ソフトバンク製のACアダプターは、5V 1000mA(1A)出力となっていました。
ネット販売されている京セラの純正ACアダプターは、5V 550mA出力です。
このあたりの仕様の違いも、問題無いとはいえ、ちょっと嫌な感じですよね。
私の場合は、急速充電したくないという理由もあり、手持ちの 5V 600mA出力のACアダプターを使うことにしました。


7年ぶりに、普通の機種に戻ったのですが、大きさや、必要最低限の機能と使い心地など、かなりいい感じです。
外出する際は、ブラウジングも含め、ネット環境は一切必要無いので…というか、むしろ意識的に排除しているので、なんだかしっくりくる感じもあります。

Windows Mobile から普通の電話機へ機種変更する際の最大の問題点は、アドレス帳の移行ができないことですが、これは数日かけて、ゆっくりと手入力していこうと思います。
久しぶりに12個のボタンを連打しての文字入力なので、リハビリにちょうど良さそうですね。

最後に、7年間使い続けてきた思い出として、W-ZERO3[es] の写真をいくつか掲載しておきます。

W-ZERO3[es]の数字キー


W-ZERO3[es]の右側面


W-ZERO3[es]の左側面


W-ZERO3[es]のスタイラスペンと格納部分


W-ZERO3[es]のW-SIMスロット


W-ZERO3[es]の背面カメラ


W-ZERO3[es]のバッテリーカバー


W-ZERO3[es]のスライドキーボード接合部


W-ZERO3[es]のキーボード


ほんとにおもしろい機種でした。
今までありがとねー!!
この記事へのコメント
私もesを使っています。

こんなに長い間esを使う方に
初めて出会ったので、正直嬉しいです。

いやぁ、物持ちがいいですね!拍手!!
Posted by ogotch at 2013年10月06日 02:38
>ogotchさん

昔から物持ちはいいほうなので(笑)、まだまだ使い続けるつもりではあったのですが、まさかタッチパネルが壊れるとは・・・

おもむろにポケットから取り出したりすると、元[es]ユーザーの人達からは感動されたりして、話題づくりにも事欠かない楽しいモデルだったのですが、非常に残念です。

ogotchさんは、まだまだ現役で絶賛使用中とのことですから、これからも末永く現役スマートフォンでいさせてあげて下さい!
Posted by a2me at 2013年10月09日 14:10
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