2013年08月10日

ARで動くキャラクターアニメーションを制作。

ARで動くキャラクターアニメーション

コカ・コーラのちょっと変わったキャンペーンに、「コカ・コーラ×AR三兄弟」というものがあります。
コカ・コーラが、ARコンテンツの開発ユニットであるAR三兄弟とコラボして、自動販売機と連動したARコンテンツを提供しているのです。

そんなARコンテンツの、アニメーション制作を担当させていただきましたので、ちょっとだけご紹介を!

 
まず、ARの内容を簡単に説明しておきます。
ピークシフト自販機と呼ばれるエコタイプの自動販売機には、「ポーラーベア」と呼ばれる白クマのキャラクターが描かれています。
この白クマを、スマートフォンのカメラを通して見ると、さまざまなアクションを披露するというわけです。
朝、昼、夜や、晴れ、雨、曇りの日など、さまざまなシチュエーションによっても、白クマのアクション内容は変わるので、今日はどんな動きをするのかな?という軽い気持ちで、自販機にスマートフォンをかざしてみてください。

ちなみに、通常のARの場合は、基準となるマーカーをカメラが検知することで、ARの対象物が現れるというのが一般的です。
ところが今回の場合は、すでに描かれている白クマが動き出すという、通常のARとは異なった仕組みとなっています。
「そこに無いものが現れる」のではなく、「そこにあるものが動き出す」という新しいパターンですね。

身近なところでARを体験できるいい機会だと思うので、ぜひピークシフト自販機を見つけたら遊んでみてくださいね。
専用アプリ(無料)のダウンロードや詳しい遊び方は、日本コカ・コーラ|自販機AR をご覧ください。

と、オススメしてみたものの、実は私は、まだこのARを体験していません。
なぜかというと、スマートフォンを持っていないからです。
いや、一応持ってはいるのですが、元祖スマートフォンの Windows Mobile なのです。
7年間、浮気することなく使い続けている W-ZERO3[es] なのです。
つまり、Windows CE 用のマニアックすぎてどうでもいいアプリは使えるのですが、今をトキメク iPone や Andoroid 用のアプリは、完全に非対応なのです。
Google のタブレット端末である nexus7 はかろうじて持っているので、望みアリかと思いきや、このモデルには背面カメラが無く、残念ながらアプリ非対応でありました・・・

というわけで、アニメを制作した私自身が、まだこのアニメを自販機の前で見たことがないという、なんとも微妙な状況になっています。
たとえスマートフォンを持っていたとしても、私が住んでいる佐賀県鳥栖市周辺では、ピークシフト自販機をなかなか発見できないという問題もあるんですけどね。
さすがにここは田舎なので、ピークシフト自販機の設置がまだまだ進んでいないわけで、これは田舎あるあるとして仕方が無いことでしょう。
あっ・・・おちこむこともあるけれど、私この町が好きですよ。

まぁいずれにしても、私が最近のスマートフォンを手に入れなければ、どうにもならないわけです。
現在使っている W-ZERO3[es] は、愛着のある機種なのですが、さすがにもう化石のような機種だし、W-SIM も消え行く運命なので、近いうちに機種変更しなければならないでしょう。
でも、ここまでくると、ネットコンテンツ制作者でありながら、スマートフォンでのブラウジングはできないという、多少不便なこの状況を楽しんでいる自分もいるんですよね。
もちろんスマートフォンがあれば、便利で快適なのは容易に想像がつくのですが、時間を含めたさまざまなものを犠牲にしそうだし、今後のことは今後の流れにまかせることにします。


ちなみに、今回のアニメーション制作には、Adobe Flash を使用しています。
ARとは、リアルタイムで表示されている映像の前面に、AR用のムービーを再生させるわけですから、AR用のムービーは基本的に背景透過でなければなりません。
Flash の場合は、MOV、AVI、PNGと、アルファチャンネルを維持できる形式での素材の書き出しを、一通りサポートしているので便利です。
最終的に WebM という、Google が開発するコンテナ形式に変換する工程が入ってくるので、できるだけ高画質で制作しておく必要もあり、ベクターデータを扱える Flash の場合は、画質の劣化を心配することが無いので気持ちが楽です。
また、ARで使用するアニメーションだからといって、他のメディアで使用するアニメーションと、つくり方が異なるわけではありません。
SWFファイルとして、リアルタイムでレンダリング再生するような場面は少なくなっていくかもしれませんが、ムービーファイルとしてのアニメーションに関しては、さまざまな場面で再生できます。
そういう意味でも、Flash で効率よくアニメーションを制作するスキルは、どこかで役に立つかもしれませんよ。

今回のように、ARの中で再生させるためのアニメーションは始めてだったのですが、とても楽しかったです。
これからはデジタルサイネージの時代ですから、おもしろい再生方法がたくさん出てくるかもしれませんね。
私の頭の中は昭和で止まっているのですが、時代の進化というのは驚くほど早いものですねぇ。



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改めて、Flashアニメーションの魅力にこんにちは!
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