2012年08月18日

最近の飛び出す絵本の飛び出し方がハンパない!

飛び出す絵本

海外に住んでいる兄から、飛び出す絵本が送られてきたので、今日はその絵本のことを書いてみたいと思います。

飛び出す絵本とは、しかけ絵本とも言うらしいのですが、ページを開く力を動力源として、折りたたまれた紙のパーツが展開されながら目の前に飛び出して来るなど、さまざまな仕掛けが施してある絵本のことです。

折りたたまれたパーツが飛び出して来る仕組み自体は、バースデーカードなどでも見たことがあり、馴染みのあるものでしたが、この絵本を開いてみると、そのあまりの飛び出し方と複雑な機構に、ビックリ仰天してしまいました。

そんなわけで、最近の飛び出す絵本の飛び出し方が、どのように進化しているのかを、じっくり観察してみようと思ったわけなのです。

まず、いただいた飛び出す絵本というのは、「恐竜大図鑑」と「オズの魔法使い」の2冊です。
「恐竜大図鑑」と「オズの魔法使い」

それぞれの絵本について見てみます。

恐竜大図鑑


まずは「恐竜大図鑑」の方を観察します。
この絵本は、世界各国で販売されているため、日本語バージョンもあるようですが、これはロシア語バージョンです。
恐竜大図鑑

ロシア語は全く読めませんが、私は子供の頃に恐竜の本ばかり読んでいて、恐竜博士と呼ばれていたこともあるので、なんとなく書いてある内容がイメージできました。



ページを開くと、いきなり複雑な仕組みの、恐竜の骨格が飛び出してきました。
飛び出す恐竜の骨格

単に骨格が起き上がってくるだけではなく、ページの動きと連動して、口を開きながら飛び出して来るといったように、細かい部分のリアルな動きも見ごたえがあります。
メインの飛び出す部分とは別に、小さな折りたたみ式のページがいくつか付いていて、そこでもいろいろな仕掛けが楽しめるようになっています。



背中が鎧でできていて、しっぽの先がハンマーになっている「アンキロサウルス」です。
飛び出すアンキロサウルス

しっぽ部分がすごく飛び出してきます。
小さなページでは、「ステゴサウルス」や「スピノサウルス」などの剣竜も紹介されていて、おそらく肉食恐竜からの身の守り方について書かれてありそうです。
石頭の「パキケファロサウルス」もこのページで紹介されています。



角竜の代表格「トリケラトプス」です。
飛び出すトリケラトプス

ゾイドの共和国軍側の最強マシン「マッドサンダー」のモデルとしてもお馴染みですね。
同種の「プロトケラトプス」や「スティラコサウルス」の説明や、頭の形状がおもしろい「パラサウロロフス」についても、このページ説明してあります。



メインで飛び出してくる恐竜は、前足の長さから「ブラキオサウルス」と思われます。
飛び出すブラキオサウルス

同種の「マメンチサウルス」や「アパトサウルス」の紹介もされています。
なぜか帽子をかぶったヒゲのおじさんがいるのが笑えます。



出ました、かっこいい肉食恐竜です。
飛び出すティラノサウルス

おそらく「ティラノサウルス」の紹介ではないかと思いますが、文字が読めないため、「タルボサウルス」や「ゴルゴサウルス」など同種の肉食恐竜かもしれません。
開いた口を閉じながら、手前に勢いよく飛び出して来る動きは、とても迫力があります。
草食恐竜を捕食していた様子や、前足の特徴などが、細かく説明されているように思います。



最後のページのメインでは、「始祖鳥」が飛び出してきます。
飛び出す始祖鳥

小さなページでは、鉤爪を持った「デイノニクス」や、卵泥棒「オビラプトル」の紹介もあります。
最後の小さなページでは、火山の噴火が飛び出してくるので、おそらく恐竜の絶滅についてや、鳥類が生き残っていくことについてなどが書かれてあるのだろうと思います。



というわけで、「恐竜大図鑑」を読み終えた率直な感想は、あの手この手で、いろいろな飛び出しが次々と出てくる楽しみがあったということです。
次のページはどんな飛び出しで驚かせてくれるのかという期待が膨らみます。
かっこいい恐竜が飛び出してくる動きは、大人も子供も楽しめるのですが、取り扱いは大人が行なうべき絵本だろうとも思いました。
というのも、それなりに慎重に扱わなければ、紙のパーツが破れてしまったり、おかしなところに折り目がついてしまったりする恐れがあるからです。
小さなお子さんに読ませる際は、ぜひとも大人が一緒にページをめくってあげると、本が長持ちすると思います。




オズの魔法使い


次に2冊目の「オズの魔法使い」を見てみましょう。
こちらは日本語で書かれてあるので、仕掛けのおもしろさだけではなく、物語もしっかりと楽しむことができます。
オズの魔法使い


1ページ目をめくると、いきなりすごい飛び出す仕組みが現れました。
飛び出す竜巻

ページを開く動きで糸がひっぱられ、竜巻の描かれた棒がくるくると回転しながら飛び出してくるという、高度な仕掛けです。
紙という素材以外にも、竹の棒や糸が使われていて、ルール無用な感じがします。



ドロシーの家のページです。
飛び出すドロシーの家

絵本に対して斜めに配置されている家が飛び出してくる仕組みも、かなり複雑で見ごたえがあります。
家が組み上がるのと同時に、主人公のドロシーと愛犬のトトが、家の中からひょっこり出てくる動きも、さすがとしか言いようがありません。



かかし、ブリキ、ライオンと仲間になっていくページです。
飛び出す花畑

ページを開くと、いくつもの花が咲き、カラスが羽ばたく仕掛けが施されています。
他のページほど大きく飛び出してくるわけではないので、動き自体は地味な感じがしますが、ページの中に隠された、スライド用の紙を使った仕組みは複雑です。



キラキラ加工がされた紙でできているお城が、シャキーンと飛び出してくるページです。
飛び出すお城

仕組み自体は基本に忠実な折り方ですが、お城の壁がたくさんあるので、作るのは大変だと思います。
このページのポケットに入っているメガネをかけると、隠し文字が見えてくるのですが、これは子供にとってはたまらないギミックです。



悪い魔女の館です。
飛び出す魔女の館

このページも建物を表現していますが、展開されるパーツの層によって、立体感が生まれるようになっています。
ページの右側は、紙のしなりを利用して、丸い壁の塔を表現するなど、細かい部分へのこだわりを感じます。



オズが気球に乗って飛び立つシーンです。
飛び出す気球

このシーンでは、まさに気球が空を飛んでいるかのように見せるための仕掛けが施されています。
ページを開く力で左右に棒(旗)が立ち、その間に張ってある糸に気球を取り付けることで、空中に浮遊しているように見えるというわけです。
空を飛んでいるように見せることへのこだわりが感じられ、目から鱗が落ちました。



魔法使いと出会う、最後のページです。
飛び出す魔法使いのシーン

このページも、山折りと谷折りのパーツを組み合わせた、オーソドックスな手法の仕掛けではありますが、紙でできた層によって、人物同士の位置関係がうまく表現されています。



というわけで、「オズの魔法使い」を読み終えた率直な感想は、「恐竜大図鑑」よりも、さらにバラエティに富んだ、さまざまな飛び出す仕掛けがありました。
ここまでくるとルール無用で、「絵本」というよりも、「手品」を見ているような印象を持ちました。
はじめてページをめくる際のわくわく感は、ハンパ無いです。
そして、「恐竜大図鑑」とも共通するのですが、やはり取り扱いを慎重に行なわなければならないのは仕方がありません。
特に竜巻のページと気球のページは、仕組み自体が複雑なので、丁寧なページの開閉を心がけておかないと、せっかくの仕掛けが壊れてしまうおそれがあります。

つまり、複雑な飛び出す絵本は、大人が子供に読み聞かせる絵本と考えたほうが良さそうです。
大人がページを開いて、文章を読みながら、飛び出す仕掛けで子供を驚かせる・・・そういった読み方がベストだと思います。


今回、この2冊の飛び出す仕組みを観察してみて思うことは、とにかく私が想像していた以上に、驚きを与えてくれる飛び出しだったということです。
他の飛び出す絵本も見てみたい!という思いが強くなってきたため、まずは紀伊国屋書店に行ってみなければなりません。
自分で仕組みを考えながら、飛び出す絵本を手作りしてみるのもおもしろいかもしれませんね。
posted by a2me at 09:08 | Comment(2) | TrackBack(0) | 各種レビュー記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんかめっちゃ見たくなってきたww
Posted by SNOOP at 2012年11月14日 17:00
>SNOOPさん

飛び出し機構のアイディアもさることながら、結構な迫力もあり、普通に絵本としても楽しむことができます。
紀伊国屋書店などに行った際には、ぜひ一度手にとってページをめくってみてください!
Posted by a2me at 2012年11月15日 10:00
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