2012年04月07日

がんばれ生徒さん!Flashの練習をしよう!

がんばれ生徒さん!Flashの練習をしよう!

春は出会いと別れが入り乱れる、うれしくもあり寂しくもある季節です。
そんな一喜一憂せずにはいられない季節に、まったくもって個人的な内容のエントリーを書いてしまいます。
というのも、先日卒業していった生徒さん達向けに、Flashを勉強するための、簡単なアニメーションのflaファイルをダウンロードできるようにしておこうと思い立ったからです。

私が受け持っている授業の中では、グラフィック系のソフトウェアとしては、アドビのIllustrator、Photoshop、Flashを使用します。
そして、その3つのソフトの中では、やはりFlashが一番難しいという声が多いです。
これは生徒さんひとりひとりに確認したわけではないのですが、私が授業を行なっていて感じた、Flashを難しく感じさせてしまう点を、まずは他のソフトと比較して考えてみます。

Photoshop


IllustratorやFlashと比較しての話ですが、Photoshopは案外すぐに使いこなせる人が多いです。
その理由としては、Photoshopで作る素材は、ボタンなど単純なものが多いし、写真加工などのように、初めから元となる素材が存在している時点からスタートできるという点があげられます。
また、ウェブ上のフリー素材などを加工したり真似したりすることで、なんとなく“それらしい”デザインができてしまうというところもありそうです。
つまり、作業の目的がある程度イメージしやすく、“迷う”ことが少ないことと、コマンドを選んでいく事で目的の作業が達成できる操作性の単純さ、そして、出来上がりの見栄えがそこそこイケテル感じになってくれるという点にあるといえます。

Illustrator


Illustratorは、Photoshopよりも難しいと感じる人がほとんどです。
その理由としては、授業の中ではオリジナリティを大事にして、ゼロから素材を作ってもらうことにしているため、どうしても“アイディア”が浮かばず、何を作っていいのかわからないなど、目的を設定するのが難しいという原因があります。
ただ、Illustratorは、どこにもないオリジナルなデザインを効率よく作ることができるため、この部分は生徒さん達には思う存分悩んでもらわなければなりません。
それと関連して、ソフトを使いこなすこと自体の難しさもあります。
自由なデザインをするためには、例えばペンツールのように、使う人間の経験値やデッサン力がそのまま反映されてしまうようなツールの使用が必要不可欠です。
これは、今までグラフィックスに興味の無かった人や、苦手意識のある人にとっては、まさに地獄のソフトといった印象になるのかもしれません。
ただし、もともとイラストを描くのが好きであったり、頭の中のイメージを形にするのがうまい人にとっては、自由な翼を授かったかのようにサクサクと使いこなしている印象を受けます。

Flash


授業の中でも、最後に学習する(Dreamweaverを除いては)こととなるFlashですが、やはりダントツで難しいソフトのようです。
難しいと感じる理由はさまざまですが、イラストを動かす部分に関することが大半でしょう。
Flashといえば、アニメーションを作るためのソフトであることは、皆さんもご存知の通りです。
私の持論では、過去のエントリーにも書いてあるとおり、Flashはアプリケーションを作るためのソフトでは断じてありません。
アニメーションに関しては、さまざまなプラットフォームに対応できるため、私の場合はテレビ用のアニメーション素材もFlashで制作することが多いです。
もちろん授業の中でもアニメーション機能を中心にやっていくのですが、そう考えた場合、グラフィックスの描画に加えて、“時間軸”という新たなクセ者が登場してくるところに大きな原因がありそうです。
今までは静止画の作成ということで、レイヤーのみに集中することができたのですが、レイヤーとタイムラインがひとつになっていて、縦編集と横編集を同時に行なうという、ちょっと複雑な編集方法になってしまいます。
慣れてしまえばこんなに使いやすい仕組みは無いのですが、慣れるまではこんなに意味不明なインターフェイスは無いといった印象を受けるかもしれません。
習うより慣れろとは、まさにFlashにピッタリの言葉です。
難しいソフトかもしれませんが、慣れてしまえば、自分で描いたイラストを自由自在に動かすことができて、それはそれは面白いソフトだとは思うのですが。

さて、たった今書いたことと逆の事を言うようですが、実はFlashでゲームなどを作るのも、結構面白いです。
Flashの良いところのひとつは、私のようにゲームプログラミングが全くわからない人間でも、簡単なゲームならあっという間に作れてしまうところです。
Flashでゲームを作るには、アクションスクリプトというプログラミング言語を使うことになるのですが、必要最低限のスクリプトをいくつか覚えておけば、あとはアニメーションでなんとか誤魔化すことができます。
例えば、携帯用のゲームなんかも、なんとかなりました。

そんなわけで、私が授業の中で、ほぼフレームアニメーションのみで作ったゲームがありました。
障害物をジャンプして避けながらゴールを目指すという、以下のゲームですね。
生徒さんの中でクリアーできたのはたった1人という、極悪タイミングゲームでもあります。

bike_game01.png
ゲームで遊んでみる>>


前置きが長くなりましたが、せっかくなのでソースをダウンロードできるようにしておきますので、生徒のみなさんやFlash勉強中の方は、復習作業などにお役立てください。
アクションスクリプトはほとんど使っていないので、どちらかというとアニメーション機能の復習とタイムラインの考え方の練習といった感じのファイルとなっています。
IllustratorやPhotoshopは、一度覚えた操作方法は意外と覚えているのですが、なぜかFlashはすぐに忘れてしまいがちです。
まずはFlashの操作方法を忘れないうちに・・・もう忘れてしまった方は思い出すために、とりあえずファイルをダウンロードして、いろいろとカスタマイズしながら独自に勉強を進めてくださいね。
健闘を祈ります!

flaファイル(bike_game.zip)をダウンロードする>>

※ダウンロードしたzipファイルを解凍するとflaファイルとして使用できます。
Flash professional CS5 以降でご利用ください。
タグ:Flash ゲーム
この記事へのコメント
ぶつかった瞬間の「間」が絶妙だね!w

やっぱ「わかってる」ね〜www
Posted by ひで at 2012年04月22日 08:56
>ひでさん

いえ、「わかってる」わけではないですw

ぶつかった瞬間の「間」の絶妙さを掘り下げようとするとは…

やっぱ「目の付け所」が違いますね〜!!
Posted by a2me at 2012年04月24日 03:28
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。