先日、とりの唐揚げを食べていたら、なんとなく唐津城を見たくなったので、1泊2日で唐津へ小旅行に行ってきました。
自分が住んでいる町と違う町を歩くと、町並みはもちろんですが、空気感のようなものまで違ってて、なんとなく気持ちがわくわくします。
そして意味も無く、写真をパシャパシャ撮ってしまうわけです。
そんな超個人的な写真とか旅の様子とかをブログで紹介しても、いったい誰得な感じですが、これから唐津に旅行に行こうと思っている人の参考になる部分があるかもしれないので、今回の旅の様子を書き記しておくことにします。
私が住んでいる鳥栖市から唐津市までは、車で1時間半ぐらいかかります。
急ぐ旅でもないので、遅めに家を出発して、夕方ごろ唐津に到着しました。
宿泊先は、「水野旅館」というところです。
旅館の場所は唐津城から徒歩数分のところですが、ちょっと奥まったところにあるため、到着するまでに迷子になりかかりました。
旅館を探し求めて唐津城の裏へ続く石垣の細道を歩いていくと・・・
水野旅館が現れました。
もともと別荘として建てられた屋敷を、昭和28年に旅館に改装して現在に至るという、歴史のある建物のようです。
この門(水野の門というらしいのですが)は、400年前に名護屋城の解体資材を移して建てた武家屋敷の門らしいです。
よく見ると、木材がシロアリにやられている箇所も多く、ありがたみは薄いのですが、それがまた歴史の重みを感じさせます。
門をくぐるとエントランスですが、もともと別荘だったこともあり、入り口のつくりがちょっと変わっています。
通常の旅館にあるような、ロビーやフロントは無く、靴を脱いであがると、いきなり畳の部屋です。
部屋の写真は撮り忘れましたが、つくりは純和風で、日本人としてはとても落ち着きます。とりあえず畳の上にごろんと横になって、ころころと転がって涼みました。
やっぱり畳は良いですね。
あと、なぜか部屋の入り口の脇に茶室もあるのですが、表か裏かと聞かれても、照れて答えられない邪心の持ち主ですから、その部屋には立ち入らないようにしました。
部屋の窓からは、唐津湾が見えます。
綺麗な砂浜なので、海水浴に来ている人たちも多かったです。
さてさて、今回の旅の楽しみのひとつは、やはり夕食です。
唐津といえば海の幸ですが、その中でも私が感動した料理ベスト3は以下です。
第3位は、イカの活き造りです。
さっきまで生簀でのん気に泳いで、私とにらめっこをしていたイカくんが登場してくれました。
第2位は、車海老の塩焼きです。
天然ものを使用しているということで、身のしまりが違いました。
そして第1位は、サザエのサラダ仕立てです。
私は長崎人なので、子供のころはよく海に行って、素潜りでサザエを捕って食べていましたが、調理法は「焼き」ばかりでした。
その頃は、サザエを生で食べるという発想が無かったので、まさかサザエの刺身がこんなにおいしいとは全く予想していませんでした。
長崎の海も、最近は素潜りで捕れるサザエが少なくなってきたらしいのですが・・・というより、パソコンばかり触っているせいで、もう潜る体力が無くなっていると思うのですが、またサザエ捕りをする機会があれば、今度は絶対に刺身で食べようと思います。
次の日は、いよいよ今回の目的でもある「唐津城」を見学です。
朝食をゆっくりと味わい、のんびりと身支度を済ませた後チェックアウトして、旅館から徒歩で唐津城へ向かいました。
写真の右側に写っているのが水野旅館なので、唐津城は目と鼻の先ですね。
唐津城へ続く階段のそばに、説明版があります。
説明版には、以下のように書かれてありました。
唐津城は慶長13年(1608年)に完成した平山城です。城を築いた寺沢摩守広高は豊臣秀吉の側近で、築城には名護屋城の解体資材を用いたといわれています。
城は本丸・二ノ丸・三ノ丸・外曲輪に分かれ、本丸には天守台、二ノ丸には藩主の住居と藩庁があり、三ノ丸にはほとんどの藩士が住み、外曲輪には町人が居住し町奉行がおかれていました。
城には寺沢氏以後は代々譜代の大久保・松平・土井・水野・小笠原の諸氏が入城しました。寺沢氏の12万3千石てはしまり、廃藩前は6万石でした。明治10年から本丸跡は現在の舞鶴公園として一般に開放され、藩主の住居は高校敷地となっています。
周囲約1キロ、面積4.3ヘクタール、海抜43メートルにそびえる現在の唐津城天守閣は天守台跡に慶長様式で、文化観光施設として昭和41年に完成したものです。天守閣は5層5階、地下1階で博物館、展望所等があり、展望所からは、松浦潟の全景が一望におさめられます。また唐津城は別名舞鶴城ともいわれ、観光唐津のシンボルとして皆様に親しまれております。
ふむふむ、なるほど。
ちなみに文章の中に出てくる「名護屋城」は「名古屋城」とは関係無く、玄海町付近に建立されていた、豊臣秀吉にゆかりの深い城ですね。
ちょうど現在のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」のストーリーと重なっています。
お城の近く(舞鶴公園)まで来ました。いよいよ入城してみます。
そうそう、大人は入場料400円です。
入城して最初に出迎えてくれたのは、ご当地マスコットキャラクターの「唐ワンくん」と「舞ヅルくん」です。
どちらかを女の子にしたほうがよかった気がするのですが、まぁいいか。
ビニールテープで巻かれた角など、決してつくりがすばらしいとは言えない人形ですが、それがいかにも地方のゆるキャラらしくていい感じです。
唐津城のミニチュアもあります。
かなり細かいつくりで、これは本当に良くできています。
お城の中を見てみたいと思っていたら、突然壁が動き始めました。
お城の中は、以外にも何の仕切りも無く、かなりシンプルな空間なんですね。
広い部屋の中心で、こわそうな大人4人が、しりとりゲームでもして遊んでいるのでしょうか。
4階までは博物館なので、いろいろな資料をみて勉強することができます。
そして、いよいよ展望台になっている5階の天守閣へ登ってみました。
すばらしい眺めです。
高所恐怖症なので、少し足がすくみますが、他の観光客の手前、平静を装います。
ちょっとしたアドバイスですが、外国の方も見学に来ているので、バカ殿のカツラとかを持っていけば人気者になれるはずです。
当時の町民は、天守閣から城下町を眺めたりすることはできなかったんでしょうね・・・いい時代になりました。
さて、そんな城下町も散策してみたくなったので、唐津駅前の商店街を少しだけ歩いてみることに。
そこで、個人的に気になったものを写真に撮ってみました。
まずはこのお店。
海外の子供服を扱うお店で、外観や店内はとてもかわいいのですが、お店のカラーに合わせた「公衆電話」の筆文字に違和感を覚えてしまいました。
こちらはギター専門の楽器屋さんですが、なぜか野菜も売っています。
ふむふむ、良い光景です。
壁の一部がハリボテになっている建物がありました。
細心の注意を払ってカモフラージュしてあるようですが、遠くからでもかなり目立ちます。
こういうの好きです。
こちらもハリボテ・・・かと思いきや、ハリボテ風の本物です。
歴史のある建物のようで、とても気になるのですが、結局なんなのかはよくわかりませんでした。
これも不思議な建物シリーズです。
アパートのような建物に、階段らしきものが付いているのですが、段々が無く滑り台になっています。
単なる子供の遊び場として作っているのなら、家主さんの熱意を感じるのですが・・・
最後に、アーケードの写真です。
お店がたくさん並んでいるのですが、シャッターが閉まっているところが多いです。
黄色の提灯には「からつ土曜夜市」と書いてあるので、土曜の夜はきっと賑やかになるはずです。
この日は時間が無かったので、あまり散策できませんでしたが、また日を改めて、土曜の夜に遊びに来なきゃですね!
そんなわけで、今回は思いつきで来た唐津でしたが、普段とは違う町の空気に触れるだけでも、興味深い小さな発見がたくさんあっておもしろかったし、その町の歴史をちょっとだけでも覗いてみるのは、やっぱり楽しいですね。
ほのぼのとした雰囲気が残る唐津の町は、現代人の疲れた心を癒してくれる、おおらかさがあるようにも思いました。
新鮮な海の幸が好きな人、歴史が好きな人、なんでもいいから旅行が好きな人、唐津で癒されてみませんか。
タグ:日記
唐津行ってみたいですねえ^^
ボクの仲間はアワビを獲っていたらオジサンが近寄ってきて
オジ「何か獲れましたか?」
仲間「トコブシしか獲れないねえ」
オジ「ちょっとイイですか?」
仲間「えっ?」
つづく
以前から、エラーが出て送信できないと言っていましたね。
うーん、なぜでしょう。
シーサーさんなんとかしてくださーい!
「えっ?」のつづきが気になりますね。
地元の漁師さんに怒られたというオチのような気もしますが・・・
つづくときたからには、かなりインパクトのあるエピソードだと期待しています。
今度電話でオチを教えてください。