
美しいものを表す四字熟語として、「花鳥風月」という言葉があります。
昔の日本人は、最も美しいものを「花」「鳥」「風」「月」の4つだと感じていたそうですが、これら身近に存在する4つのものを美しいものの象徴とする心は、いかにも日本人らしい絶妙なチョイスで、すばらしい表現だと思います。
まず、「花」の美しさはいとをかし。
世界的に見ても、花は美しいものの代名詞とされてはいるようですが、日本の昔の絵画を見てみると、花が題材として扱われている頻度はかなり高く、ほんとに花が好きである事がよくわかります。
また、「鳥」の美しさもいとをかし。
鳥に美しさを感じる国は、花ほど多くはありませんが、日本以外にもたくさんあります。ただ、鳥への愛着度を見てみると、日本がナンバーワンでしょう。
日本画の題材としては、鳥もまた人気が高く、その美しさが精密に描かれています。
さらに、「風」の美しさもいとをかし。
形のないものに価値を見出すという考え方は、日本人ならではのすばらしい感覚だと思います。
風のそよぐ音であったり、風鈴が揺れる音であったり、女性の髪が風でなびく姿や、桜の花びらが風に舞う姿を美しいと感じ、それらをまとめて「風」で表現したのかもしれません。
4つの美しいものの中に、1つだけ変り種を入れておくセンスも好感が持てます。
そして、「月」の美しさもいとをかし。
太陽ではなく、月なんでしょうね。月夜を描いた昔の絵を見れば、月が幻想的に明るかった事が伝わってきます。
夜の暗闇を黒色で表現するのではなく、月に照らされた色で、しっかりと物の形が描かれている作品が多いですよね。
現代の風景は、どこを見回しても近代的な建物や物に溢れていて、昔の日本の景色とは大きくかけ離れています。
ところが、昔の日本人が美しいと思いながら見ていた「花」「鳥」「風」「月」は、今でも昔と変わらない形をしています。
それを同じように美しいと感じながら見ている現代人は、時代を超えて昔の日本人と以心伝心できている感じがして、なんとも不思議でうれしい気持ちになってしまいます。
結局のところ、今回のエントリーで何が言いたいのかと言うと、私の家の庭に、毎年ヒヨドリがやって来るのですが、その姿がそれはそれは美しい!!ということを言いたかっただけです。
ちなみにヒヨドリの名前は「ピーコ」で、みかんを半分に切って数箇所に置いておくと、すぐに何処からともなく飛んできて、ピーピー鳴きながら食べています。かわいい。



ピーコが発するピーピーという鳴き声ですが、以前は仲間やつがいを呼んでいると思っていました。
ところが先日、近くに来た他のヒヨドリを追い返していたので、どうやら「来るなよ!誰も近くに来るなよ!」と叫んでいるようですね。かわいい。
というわけで、最近は鳥の美しさというものを実感する日々が続いています。
そして、「花鳥風月」とは本当に良い言葉だなと、改めて実感します。
くれぐれも「課長不潔!」とか白々しい間違えをしないようにしてくださいね。
美しいものを表す四字熟語は、「花鳥風月」です。
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