ゴールデンウィークは、有田陶器市をぶらりとしてくるのが毎年の恒例となっています。
そして、いろいろな陶器を眺めていると、自分自身の創作意欲も湧いてくるというか、「耳をすませば」を観た後と同じような感情というか、「何か、クリエイティブな事をやらなければ!」という気持ちにさせてもらい、とても良い刺激を受けました。
そこで、いくつか気になった陶器やオブジェの写真を見ながら、そのデザイン性について感じた事などを振り返ってみたいと思います。
有田陶器市に行くと毎年感じる事なのですが、相変わらず人が多くて活気があります。
さらに今年は、強烈な日差しのために日傘をさしている人も多く、先端恐怖症の私としては、傘が目に入りそうで怖かったです。
陶器市のメイン通りには、古い建物がたくさんあるので、街並みを眺めるだけでも十分楽しめると思います。
店先には、所狭しと陶器が置かれています。
職人のこだわりが感じられる一品も多く、全ての作品を見ようと思うと、とても時間が足りません。
お皿やコップや花瓶ばかりではなく、かわいい小物もたくさんあります。
う〜む、全部まとめてほしくなってきます。
玄関に置くと良さそうな、フクロウの置物がありました。
目の部分の素材が独特で、なんだかじっと見つめられてる感があります。
お洒落な居酒屋などで見かけた事もある、陶器の洗面器も売ってありました。
お皿の形だけでは無く、絵柄のデザインセンスなど、参考になるところはたくさんあります。
これが一体何なのかはわかりませんが、妙に気になりました。
使い方を知っている人がいたら、ぜひ教えてください。
陶器の小さなお釜がありました。
これで竹の子ご飯とか作ったら、普段よりも数倍おいしく感じられそうです。
ガラスの風鈴もいいですが、磁器の風鈴もいい音色がします。
やっぱり和柄はいいですね。心が和みます。
あやしい感じの着ぐるみ(佐川急便さんのキャラクターのようです)を着ている人は、きっと蒸し風呂状態だったはずです。
帰り道の途中で温度計を見ると、なんと28度台という灼熱の一日でした。
チビッ子がビーズアクセサリーを販売している姿が微笑ましかったです。
小さな商品も、たくさん集まると結構な迫力がありますね。
数の力の偉大さを実感しました。
大胆な配色の中に猫が微笑んでいて、いい構図ですね。
羊飼いと羊のオブジェです。
これも数の力というか、羊がたくさんいるからこそのかわいさがありますね。
ウサギとカメが囲碁をしている小さな置物ですが、一つひとつ手作りなだけに、結構いい値段しますね〜。
今回も全てのお店を回ることができませんでしたが、小さな路地にもたくさんのお店が軒を連ねています。
飲み物には使用できなさそうな花形の小鉢もありました。
カメラ用レンズの花形フードに良さそうです(ウソ)。
犬シリーズは、それぞれのキャラがいい表情をしています。
「ソフトバンクのお父さん」と書いてある秋田犬がじわじわ来ますね。
かわいい配色のものをたくさん並べられると、どれもほしくなってきます。
深川焼は、色と絵柄がとても美しいです。
もちろん価格もそう来たかぁで、一級品は手が出ません。
ナイスアイディアなカップメンウェイト・・・
お土産に喜ばれそうですね。
癒し系キャラクターの置物が、例年よりも増えていたような気がします。
玄関前に置いていたら、番犬代わりになりそうなぐらい迫力がある生物(犬?)です。
造形の楽しさが伝わってきます。
これといって目立つ特徴は無いのですが、地味に凝った絵柄になっています。
こういうお皿は好きです。
なんとも言えない表情がいいですね・・・
白いシンプルな器です。
厚みを出来る限り薄く作る事で、光が表面を通過するようになり、白がより白に見えるそうです。
白さにこだわってますね〜。
かなり巨大な「ベティちゃん」の置物がありました。
お店などのインテリアとしてはいいかもしれませんが、自宅にはちょっと大きすぎです。
「大きさ」は「存在感」と直結していますね。
私のお気に入りのお店(DESIGN-MORI)です。
この白い磁器シリーズは、毎年買い足しています。
シンプルなお皿なので、どんな料理にも良く合い、野菜の色も際立ちます。
ここもお気に入りのお店(北川美宣窯)で、アート作品としてのオブジェが目当てで通っています。
決して大人買いはせず、毎年少しずつ集めています。
ちなみに、自宅の玄関にレイアウトしてみた図です。
この2つのシリーズは、“アート作品”として何とも言えない存在感があり、これからもずっと集め続けるつもりです。
同じ作者の猫シリーズも持っているには持っているのですが、こちらはあくまで“かわいい置物”として飾っています。
私は個人的に、“置物”と“アート作品”を区別しています。
“置物”は具体的にそのものの形を示していて、作品を見た多くの人が、だいたい同じ事を連想するのに対し、“アート作品”は、見る人によってさまざまな感情が込み上げてくるものだと思っています。
例えば、上記の直方体のキャラクターの場合、作者は「空」をイメージして作っているのですが、ある人は「空気」を連想するかもしれないし、ある人は「水」を連想するかもしれません。
他にも、「豆腐」とか「羊羹」を連想する人もいるかもしれません。
また、その時の気分によっても見え方が変わってくるので、“アート作品”の場合は見飽きる事が無いし、作品作りの時に良い刺激を与えてくれる事もあります。
そして、素材がプラスチックでは無く、セラミックであるというところもいいですね。
なんとなく、「所有したい!」という欲求が沸いてきます。
【ま・と・め】
今回、何人かの作家さんにお話を伺ったのですが、それぞれにこだわりを持って、独自の作品を作られている方(特に若い人達)が非常に多いです。
もちろん作家活動だけで生計を立てる事は難しく、普段は料亭などに卸す実用的な大衆向けの食器を作っているわけですが、空き時間を使って独自の創作活動をしているというところがミソなんですよね。
これは陶芸家に限らず、いろんなジャンルの職業にも言える事だと思いますが、生計を立てるための仕事とは別に、自分にしかできないような、自らが発信元になる何か・・・
「MADE IN 自分」が無いといけないと思います。
いつしかそれで生計が成り立つようになれば、言う事はありませんよね。
とにかく、有田の若い作家さん達が、試行錯誤しながらも、生き生きと新しい創作活動をしている姿を見て、何かメラメラと対抗意識が沸いてきました(笑)
ほんとに、いい刺激をもらいましたよ。
というわけで、陶器を見る、陶器を買う、作家さんと話をする、などなど…有田陶器市はいろいろな楽しみ方があると思います。
まだ有田陶器市に一度も行った事が無いという人は、来年あたりいかがでしょうか?
関連するオススメ記事
・2015年も有田陶器市は熱かった!
・有田陶器市で見つけたオリジナリティ溢れるオブジェたち。
・私が唯一集めているもの。
アート作品2シリーズは、どちらも顔があるのが楽しめる要因なのかなと思いました。特に、「ひねた豆腐野郎」は是非うちの玄関にも置いてみたい。
この記事を読んで、有田に一度行ってみたくなりました。
顔が付いているかどうかは重要ですよね。
そして、ひねた豆腐野郎には、いつも癒されています。
有田陶器市は、デザイン資料の宝庫だと思いますので、ぜひ、足を運んでみて下さい!
いきたいなぁ!
あまり知られていませんが、11月頃にも「秋の有田陶器市」なるものが開催されているらしいので、そちらを狙うのもいいかもしれませんね。
申しわけありませんが・・・
インターネットにかかわる仕事をしている人間としては、現時点で「どうぞお使いください」とはいえない状況であることをご理解ください。
理由としましては、Lagoonさんが私の直接の知り合いであったり、信頼関係が既に構築されている場合など、写真を問題無く使用するであろうことが想定される状態であれば、この場で写真の使用を許可できますが、現時点ではそのような状態ではありません。
その場合、どのような写真の使われ方をするのかがわからないという不安があります。
これは極端な話ですが、例えば反社会的であったり、他人を誹謗中傷するような冊子に対して写真の使用を許可した場合、私自身もその内容に加担したこととなるわけです。
そのような事態は避けなけらばなりません。
つまり、Lagoonさんの会社が、どのような会社で、どのような社内報の、どのような部分に写真を使用するかがはっきりしていれば、すぐにお返事をすることができます。
写真がお急ぎで必要でしたら、コメント欄は内容が公開されますので、プロフィールページにあるお問い合わせフォームで詳細をメールしていただけるとありがたいです。
写真を無断で使用することなく、コメント欄に書き込みをしていただけたということは、Lagoonさん自身が著作権などに対するきちんとした知識をお持ちの方だと思います。
現時点では上記のような内容のため、このようなお返事しかできないことをご了承ください。
ご返答いただきありがとうございました。
画像の件に関する内容については了解しました、当方の知識・認識不足の為要らぬお手間をとらせてしまい貴重なお時間を取らせてしました事お詫び申し上げます。
勝手なお願いで気分を悪くさせてしまい申し訳なく感じておりましたが親切丁寧な文面にa2me様のお心遣いを感じました、今後はこのような事の無いようよく考えた上で行動していきたいと思います。
本当にすみませんでした。