2009年10月31日

ビデオカメラマンを目指す人がチェックするべきサイト。

NHKクリエイティブ・ライブラリー

不祥事や企業年金問題で揺れる天下のNHKが、ちょっとおもしろい動画共有サービスを、本日から運営開始しています。
オンラインでの簡単な動画編集はできるのですが、ローカルからの動画のアップロードはできないので、「Youtube」などとは若干(大きく?)趣旨の異なるサイトなのですが、国営ならではの、収益を一切考えない独自路線のおもしろさがあると思いました。
とりあえず国営の動画共有サイトという事で、一体どんなものかと興味を持ったのですが、個人的には1日見ていても飽きないような映像コンテンツが満載だと感じています。

各方面のニュースリリースなどで、すでにご存知の方も多いかと思いますが、以下がそのサイトです。

NHKクリエイティブ・ライブラリー

クリエイティブ・ライブラリーのねらいは、以下のようなものらしいです。
国民共有の財産を社会還元
NHKアーカイブスのコンテンツは、視聴者のみなさまの受信料をもとにつくられた“国民共有の財産”です。「NHKクリエイティブ・ライブラリー」は、そうしたアーカイブスのコンテンツを広くみなさまに還元するために実施しています。
一国民としては、うれしいかぎりですね。
それから、主な対象(利用者)は以下のように考えているようです。
次代を担う子どもたちのために
主な対象は、10代の子どもたちを想定しています。NHKコンテンツの提供を通じて、次代を担う子どもたち一人ひとりの「創造性」「映像リテラシー」「著作権意識」の向上に寄与することをめざしています。
へぇ〜、10代の子供たちが主な対象なんですね。
これはNHK的には強調しておかなければいけないところかもしれませんが、実際には狙い通りにはいかないような気がするのですが…
今の10代の一般的な子供達が、Youtubeやニコニコ動画以上に、この素材辞典的な動画の山に興味を持つかというと、ちょっと疑問が残るところです。
私の個人的な考えでは、このサービスの利用者は、他のところにしっかりといると思います。
例えば、映像を勉強中の若者や、ビデオ(テレビ)カメラマンを目指している人にとっては、これ以上無いほどの学べるサイトができちゃったと感じているのではないかと思うからです。
今までの映像(特にカメラワーク)の勉強といえば、テレビ番組やDVDの中から、参考になるシーンを自分で探し出して研究するのが普通だと思います。
私の知る限りでは、このようなさまざまな1シーンの膨大なカット映像を詰め込んだ素材集は、有料サイトや素材DVDでも存在しないですからね。
それがオンライン上で無料で閲覧できるということで、これは非常にうれしいかぎりです。
テレビで使用した映像という事もあり、映画やPV的な意味での「芸術的な映像」は少ないのですが、パンやチルト、ズームの仕方や画角の勉強にはちょうどいい動画が山のように揃っていると思います。

今回のサービスもそうですが、NHKって、子供向けと謳っておきながら、実は大人を対象とした番組も結構あると思うんですよね。
例えば、「シャキーン!ザ・ナイト」とか。
それから、「みんなのうた」もそうですよね。
あっ!「週間こどもニュース」も実はそうだったりして…
まぁ、子供番組だからといって、妥協せずに制作しているところがいいところです。

とにかく、NHKクリエイティブ・ライブラリーに関しては、個人的には素敵なサービスだと感じています。
公開されている動画は全てダウンロードが可能で、利用規約に同意した上で、自分の作品の中で使用する事もできます。
子供に限らず、大人も、さまざまなシーンでこれらの映像を活用してみてはいかがでしょうか。
posted by a2me at 14:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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