2009年10月18日

サト研Vol.10の感想と発表する予定だった内容のメモ。

コンパクトデジカメでの商品撮影

昨日は、FWW_サイト運営・管理研究会Vol.10に大遅刻で参加させていただききました。
関係者の皆様、本当にすみませんでした。
大遅刻しなかった場合に、私が発表しようと思っていた内容と、参加してみての感想をメモしておきたいと思います。

私がライトニングトークしようと思っていた内容は、コンパクトデジタルカメラ(以下、コンデジ)で、できるだけ綺麗なWEB用の商品写真を撮影してみようというものだったのですが、残念ながら実演する事はできなかったので、ここで簡単な動画と記事にまとめてみました。
とは言っても、基本に忠実に撮影すればいいだけの話なので、難しい事は特に無いのですが、それがなかなかできていないサイトも世の中にはたくさんあります。
オークションを活用されている方やECサイトを運営されている方で、一眼レフカメラを持っていないなどの理由から、コンデジで商品撮影をされている方も多いのではないかと思いますので、参考程度に流し読みしていただければと思います。


コンデジで、できるだけ綺麗な商品撮影をするために
最近では、非カメラマンの私が、番組撮影のスタジオロケに、スチールカメラマンとして参加する機会が増えてきたので、いっそカメラマンに転職しようかと企んでいる最中でもあるのですが、そんな特殊な環境下で商品撮影をしていると、「結局、基本に忠実に撮影するのが一番ナリ。」という結論に達します。
そして、それはコンデジを使った、WEB用写真の撮影にも言える事だと思います。
というより、レンズや撮像素子の大きさで、明らかに一眼レフカメラより不利なコンデジなら、なおさら…といった感じです。
もちろん一眼レフカメラで撮影した画像と比べると、美しさの差は歴然でしょう。
ところが重要な部分は、モニターという少ない解像度の世界で表示させた時に、画像の粗をごまかせる範囲内かどうかというところだと思うのです。
最近のコンデジなら、十分範囲内であると私は思います。
ただし、フルオートで撮影するのと比べると、ほんの少しだけ設定などに手間を掛けます。
フォーカス以外は全てマニュアルで設定し、被写体との間に、ある程度の距離を保つといったところがポイントになってくるのですが、3分あれば撮影可能なので、そんなに面倒では無いと思いますので、ぜひ実践してみて下さい。

とりあえず、その一部始終を撮影した、以下のサンプル動画をご覧下さい。



ちなみに、こちらが今回撮影した写真です。
商品撮影サンプル


実際に行なった作業や各種設定は以下の通りです。

・簡単なスタジオ(背景)を作る
・三脚を使用する
・フラッシュをOFFにする
・オートフォーカスをONにする
・セルフタイマーを2秒に設定する
・ISOをできるだけ低感度にする(80にした)
・ズームを望遠側にする
・WB(ホワイトバランス)をマニュアル設定する
・露出補正はその場のノリで調整する


以下は、各種設定の詳細です。

簡単なスタジオ(背景)を作る
商品を置いている場所が畳の上であったり、背景にペットの猫が写りこんでいたりすると、商品写真としてはちょっと問題があるので(それはそれで魅力的な写真かもしれませんが)、白や黒の画用紙を準備しておいて、商品に合わせて簡単な背景を作る事をおすすめします。

三脚を使用する
撮影の際、カメラがぶれないようにするために三脚を使用します。
コンデジに手振れ補正機能が付いていない場合でも、手振れを防止する事ができます。

フラッシュをOFFにする
フラッシュを使用すると、商品の輪郭を縁取るように背景に影ができたり、商品が不自然に光っていたりします。
プチ実験として、フラッシュの前面にトレーシングペーパーを当てて光を分散させてみたのですが、フラッシュを発光させる事で、カメラが自動的にシャッター速度を早め、なんとも薄暗い写真になってしまいます。
また、フラッシュの前面に45度角で鏡を付けて、天井を照らすようにしてみたのですが、この方法も同じ結果でした。
外付けの大型フラッシュで天井を照らす場合は、壁や天井に光が乱反射して、明るくやさしい光になるのですが、コンデジの貧弱なフラッシュでは、話にならないようです。
ただし商品撮影の場合は、被写体もカメラも全く動かず、一切手振れもしないわけなので、結局フラッシュをOFFにするのが一番です。

オートフォーカスをONにする
マニュアルフォーカスも可能ですが、コンデジの小さな液晶画面で一生懸命手動でピントを合わせても、逆に不安が残ります。
コンデジのオートフォーカスはしっかりしているので、この部分に関しては、彼を信じてみようと思います。

セルフタイマーを2秒に設定する
三脚を使用していても、シャッターボタンを押す瞬間は、カメラが若干ぶれてしまいます。
それを防止するために、2秒のセルフタマーに設定し、シャッターを切る瞬間は、カメラに触れないようにします。
10秒のセルフタイマーだと待ち時間が長すぎて、ちょっとイラッとしますが、三脚の足場が安定していない場合は、揺れのおさまりを待つ事ができるので、こちらの方がいいですね。

ISOをできるだけ低感度にする(最低の80にした)
ISOは、フィルム(もうありませんが)の感度の事で、感度(数値)が上がる程、明るい写真を撮る事ができます。
つまり、ISOを3200などに上げると、シャッター速度を早くする事ができるという利点があるので、暗い場所で動くものを撮影するといった場合に活躍します。
その反面、高感度で撮影した画像には、ざらつきが出てしまうという欠点があります。
商品撮影の場合は、被写体もカメラも全く動かないので、どれだけ長い時間シャッターを開けていても、像がぶれるという事はありません。
つまり、ISOを高感度にする必要性は全く無く、できるだけ低感度で撮影した方が美しい写真になります。

ズームを望遠側にする
私がスタジオ撮影をする時は、望遠レンズを使用し、絞りをF12〜20の範囲で撮影します。
望遠レンズを使用し、被写体からある程度の距離をおいて撮影する事のメリットは、商品の像に歪みが出にくく、きれいな(商品としてよくわかる)パースになるという事です。
イメージカットの場合は別ですが、商品撮影の場合は、商品の3面の形がきっちりわかるものが理想だと思います。
そのためには、大きな商品になればなるほど、カメラとの間に距離が必要になってきます。
絞りについて説明すると長くなってしまうので、ここでは省略しますが、F値をある程度大きくしたほうが、商品撮影としては適切な絵になると思います。
上記のような設定をコンデジに当てはめるとどうなるでしょうか?
おそらく、ほとんどのコンデジで、絞りは調節できません。
私のコンデジの場合は、絞りは自動となっていますが、2種類の穴の開いたプレートが、レンズの中でカシャカシャとスライドしているだけです。
ほとんどの室内での撮影環境では、“絞り開放”になっているようです。
それでは、どうすればF値を大きくできるかと言うと… ズームを望遠側にするだけでいいと思います。
絞り用のプレートを、マニュアル操作できないわけなので、F値を上げるためにできる事といえばそれだけです。
このレンズは、F2.8-5.1なので、望遠側にする事で、F5.1では撮影できるはずです。
それから、コンデジのズームには、“デジタルズーム”という、嫌がらせのようなズーム機能が付いていますが、画面を拡大表示しているだけなので、全く意味が無く、一切使う必要は無いと思います。

WB(ホワイトバランス)をマニュアル設定する
商品撮影の場合は、きっちりと商品本来の色が表現されていないとダメです。
白色の蛍光灯でも、若干赤みがかっていたり、青みがかっていたりするので、注意が必要です。
撮影する場所や時間帯などによって、商品の色が変わって見えてしまうといった事も未然に防ぐ事ができます。
というわけで、ホワイトバランスは、確実に撮影環境の下で(被写体の直前で)マニュアル設定しましょう。

露出補正はその場のノリで調整する
露出補正に関しては、とりあえず撮影してみて、液晶画面で画像を確認後、必要に応じて調整し直して何枚か撮影するといいと思います。
デジカメの場合はフラットな絵になりがちなので、基本的には後からPhotoshopやFireworksで加工するでしょうから、自分好みの明るさでいいと思います。
実際に私がスタジオ撮影をする場合は、カメラとパソコンをUSB接続してリモート操作状態にし、撮影した画像をその場でクライアント様に確認してもらいます。
その際、PCの画面上では適正露出の写真を撮影し、「この写真で行きましょう!」とか言うのですが、実際は若干マイナス露出でも撮影していて、その画像を後からPhotoshopで加工します。
個人的には、若干暗めの写真の方が、後から調整しやすいと思うんですよね。


というわけで、よくよく考えてみると、何も特別な事はしていません。
単に、メーカーの説明書通りに撮影しているだけなんですけどね…
ところが、これがなかなか実行できないんです。
フルオートで接写撮影している方なら、劇的に写真が変化すると思いますので、ぜひともお試し下さい。


サト研Vol.10の感想など
私は大遅刻での参加でしたので、後半部分の内容しかわからないのですが…
2009年10月下旬に公開できるかも?のBaserCMSは期待大ですね!
“コーポレートサイトにちょうどいいCMS”というのがキャッチフレーズですが、ちょうどいいというのが、果たしてどういうものなのか…単に機能が少ないだけのCMSかと思ってしまったのですが、そこはしっかりと使い勝手が考えられていました。
現場の人間だからこそわかる、アレがあったらいいよね、コレっていらないよね、ソレってムフフだよねーが、しっかり形になりかけていると思いました。
今後、オープンソース化するにしても、いろんな意見を取り入れていくにしても、この基本コンセプトはずっと変わらないでいてほしいと思います。
国産自動車メーカーでいうところの、「光岡自動車」になれるようなCMSだと思いました。
このまま開発が進めば、私にとっては、まさにジャストミートなCMSになりそうな予感です。

それから、懇親会で隣の席になったtakapopさんと、異様にカメラ談義で盛り上がったのが印象的でした。
唯一のズームレンズを売ったお金で買ったのが、AF非搭載の単焦点レンズとか、すごすぎです。
私の中の常識を超越した発想ですよ!
被写界深度がとことん浅い単焦点レンズだからこそ、AFは絶対ほしいところなんですけど…
でも、そこまでするという事は、心の底から本当にカメラが好きなんだろうな、と思いました。
WEB系の話とかも大好きだという事でしたが、私とのカメラトークにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

そして運営サイドの皆様、毎度の事ながら、このような勉強会を開催していただきありがとうございます。


posted by a2me at 18:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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