2009年10月05日

キントト映画社の総会でのいろいろメモ。

キントト映画社第1回総会

先日、キントト映画社の、初の総会というか、顔合わせというか、飲み会がありました。
そして、最初の飲み会は、やっぱり“鍋”だろうという事で、天神の「楽天地」というお店で、もつ鍋を囲む事となりました。
ちなみに、私は「もつ」「鳥皮」「豚足」の3大プルプルが苦手なのですが、ここのもつ鍋は、ダシと野菜がなんともいえない良い味で、とてもおいしくいただく事ができました。

お店での会話の内容としては、いろいろなジャンルの、とりとめもない話題がたくさん出てきました。
その中でも、私が個人的に気になった事などを、かなり私の主観が入った状態でメモしておこうと思います。

結局、キントト映画社って何なの?


発案者の1人のKさん的には、私が考えていたキントト映画社というものとは、若干イメージにずれがあったようです。
私の場合は、単なる遊び場として、自分の技術を磨いたり自慢したりする活動があってもいいのかな?と思っていました。
例えばアニメーションのショートムービー作品を制作するとかですよね。
ところがKさん的には、そこはプロの集団として、1円かも10円かもしれませんが、必ず収益が発生する活動を行なっていくという事でした。
ふむふむ、なるほど。
ただ、キントト的な考え方も、人それぞれという事で、私には私のキントトがあって、それぞれに自由な活動を行なう事は、特に何の問題も無いようです。
そもそもキントト映画社は、ただのゆる〜いつながりみたいなものなので、結局のところ、これといった決まり事があるわけでも無く、皆で一緒に楽しめたらいいなーというような存在ですからね。
ちなみに今回の飲み会も、キントト映画社での初の受注物件が発生したので、その収益の一部で、皆で遊びに行こうよ的なノリで行なわれたようです。
毎月1回、大なり小なりのお仕事物件があり、それによってちょっとした飲み会が開催できれば、それでキントト映画社の存在意義はあるのではないかといった結論も出ていたように思います。

テレビ業界の今後について


テレビ業界の人が2人以上集まると、必ずと言っていいほどこの話題は出るのではないでしょうか。
そして、もちろんというか、テレビ業界自体が衰退しているのは間違いないようですね。
というより、今までがテレビの広告シェアが大きすぎたので、それに比べれば…といった感じなのかもしれませんね。
インターネット、特に最近ではモバイルの出現によって、広告のあり方自体が多様化し分散しているので、テレビを選択しない人が多いのも納得できます。
テレビ各局で、その対策として行なわれているのが経費削減で、まずは番組の制作費が削られてしまい(なぜここが?)、番組制作にお金が掛けられないというのが現状のようです。
かといって、テレビで安っぽい番組を放映するわけにはいかないので、今の制作会社って、大変な苦労をしているんでしょうね、きっと。
私の個人的な考えですけど、制作会社の人って、事務職や金融業や製造業や公務員とかと比べると、「この仕事が好きだ!」と思って働いている人の割合は多いと思うんですよね。
そして、いくら制作費を削られても、「君は、この仕事が好きなんだから、いいよね?」と言われれば、確かに何も言えない部分ってあるように思います。
以前から問題になっている、アニメの制作現場なんかは、この仕組みが顕著に表われていると思います。
「夢のある仕事」と思われがちな仕事を選択する人は、いろんな意味で覚悟が必要な気がします。

WEB動画は儲かるのか?


テレビ業界の方に、WEB動画の可能性について聞いてみるのは、結構楽しいです。
今回の飲み会の席でも、当然の事ながら、そういう話題は出てきました。
あまりにも簡単にまとめすぎですが、結論から言うと、WEB動画に対して否定的(参入はしないという意味で)ではありながらも、なにかしらの可能性は感じているように思いました。
そういえば、皇達也氏の会議に参加した時、あれだけテレビの世界で生きてきた人が、「それは、WEBで配信した方がおもしろいんじゃない?」という発言をしていた記憶があります。
まぁ、いろんな意味があるにせよ、WEBでの番組配信に関して、テレビとは違った可能性がある媒体だと感じているようには受け取れました。
WEB動画の世界に踏み込まない理由としては、テレビ番組を作るにしても、WEB動画を作るにしても、基本的には制作工程に違いは無いので、収益につながりにくいWEB動画を作る事は考えていないといった意見でした。
確かにテレビ番組を作る感覚でWEBを考えると、到底割に合わないとは思いますが…
私の場合は、逆にテレビの制作現場をあまり知らないので、WEB動画を中心に考えてしまうのですが、明らかにテレビ番組とWEB動画では、制作工程が全く違うイメージなんですよね…
テレビの場合は、それぞれの専門分野が、完全に分業化されているのが当たり前だからかもしれませんね。
個人的には、番組の企画・制作とか撮影とか照明とか編集とかウェブサイト構築とかナレーションとか熱湯に入るとかを、ある程度のクオリティを保ちつつ1人で何でもできる人なら、WEB動画で収益を出す事は十分可能ではないかと思っています。

方向性の違いに見る、Apple vs Adobe


世の中に編集ソフトはたくさんあれど、テレビ番組用の映像を編集するのであれば、ほぼ、AppleのFainalCut(Mac)かAdobeのPremiere(Windows)に絞られます。
最近のテレビ業界では、MacのFainalCutで番組編集をするのが、何気に流行りになってたりします。
ちょっと前までは、WindowsのPremiereの方が主流だったんですけどねぇ。
今回の飲み会の席でも、それぞれのソフトの、良い点・悪い点などが挙げられたりしていたので、私も興味をそそられました。
この話を聞いていると、編集ソフトというジャンルにも、それぞれのメーカーの方向性の違いが表われているように思います。
それぞれのソフトの特徴を、あまりにも簡単にまとめてみると、以下のようになりました。

FainalCutの場合は、ハッタリが効くというか、派手なエフェクトなどが揃っていて、素人が見るとビックリしてしまうような映像が、ソフト単体で簡単に作る事ができるといったイメージです。

Premiereの場合は、Adobeのソフトという事もあり、ソフト同士の連携が前提にあります。
Premiereだけで編集すると、とっても地味ぃ〜な感じですが、PhotoShopやAfterEffectsと連携させたり、プラグインを利用する事で、オリジナリティが高く、作者特有の個性的な作品を作る事ができるといったイメージです。

インターフェースや使い勝手を重視するマック(ユーザー)には、Premiereが受け入れられなかったのも、なんとなくわかるような気がします。
方向性が全く違うので、どちらがいいという事は全く無いのですが、AppleはAppleらしく、AdobeはAdobeらしいソフトに仕上がっていると思いました。

シネマレンズの映像の事とか


実力はもちろんの事、いろんな意味でも有名なビデオカメラマンのMさんが、「35mmシネマレンズの映像は最強に綺麗だよ!」みたいな事を言っていました。
私は、キヤノンの、EOS 5D MarkUのショートムービーや、EOS 7Dのサンプル動画を見て、かなり最強レベルの美しい映像に思えていたので(もちろん変換無しのフルHDのオリジナル映像は、もっと美しいはずです)、シネマレンズで撮影した元映像を見てみたいという興味をそそられました。
きっと、異次元の世界の映像なんでしょうね。
いろいろなカメラで同じ被写体を撮ってみて、ただ画質を見比べるだけの暗〜いイベントがあっても楽しそうですよね!

動画機能付き一眼カメラの事とか


Panasonicの「LUMIX GH1」をほしいという人がいたので、それはいい選択だと私も思いました。
使い勝手が非常に良く、まさに誰でも簡単に使いこなせる一家に一台的なカメラです。
一眼カメラとムービーカメラを2台買おうと思っている人なら、「LUMIX GH-1」を1台買ったほうがはるかに便利でしょうね。
GH-1の欠点といえば、撮像素子が小さいという事ぐらいでしょうか。
ちなみに、撮像素子が大きくなれば、それに比例して映像が美しくなります。
Canonでは、「EOS 5D MarkU」は、35mmフルサイズのCMOSセンサーなので、ダントツで綺麗な映像です。
「EOS 7D」や「EOS KissX3」、Nikonの「D90」、PENTAXの「K-7」は、若干小さなAPS-Cサイズ。
そしてPanasonicの「GH-1」は、それよりもさらに小さなサイズといった感じです。
それでも、もちろんコンパクトデジカメなどと比べると、はるかに大きな撮像素子なんですけどね。
特に心配している訳でもないのですが、一歩出遅れているSonyが、おそらくマイクロフォーサーズ規格で動画付き一眼を発表するのはいつになるのでしょうね?

デュアルDIGIC4ってどうよ


「EOS 7D」の話になるのですが、映像処理エンジンの「DIGIC4」が2個搭載されているってすごくないですか?
パソコンのCPUの世界では、デュアルコアは当然のようになってきましたが、カメラの世界もついにデュアルですか。
これによって、もちろん映像処理速度が2倍になるので、720p(1280×720)なら60fpsで撮影(スローモーション撮影)できるので、表現の幅が広がりますよね。
Canonの、この商品開発速度の速さは異常な気がします。
いや、速度だけでは無く、その型破りな発想も注目ですね。いい意味でも悪い意味でも。
例えば、昔の高額レンズを全て捨て、オートフォーカス対応のEFレンズへスパッと切り替えたり、内部フレーム化でプラボディを一般常識化させたり、高度な光学式レンズ内手振れ補正を開発したりと、いろんな意味でカメラ界に革命を起こしてきたCanonですからね。
次はどんな事で驚かせてくれるのでしょうか。


その他、テレビ業界的な話題がたくさんありましたが、内容に私がついていけない事と、ちょっと書けない内容もありましたので、ここで記事にするのは割愛させていただきます。

そういうわけで、最初の総会というか、顔合わせというか、飲み会は、無事幕を閉じました。

キントト関係の皆様、ありがとうございました。
そして、今後、キントトはどうなっていくんでしょうねぇ。
posted by a2me at 01:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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