最近、デザインネタを書く事が少なくなり、ただの私生活日記になりそうな勢いのこのブログですが、今回もただの私生活日記になりそうです。
というのも、ちょっとおもしろい出来事が起こってしまったので、どうしても書かずにはいられなくなりました。
単なる私の自己満足記事ですが、いざという時には役に立つ情報かもしれませんので、知っていて損はないと思いますよ。
みなさんは、「アオバアリガタハネカクシ」という虫をご存知でしょうか?
日本中に生息し、体液中にペデリンという猛毒を持っている恐ろしい虫です。
体長7mm程の小さな虫なのですが、その体液が目に入ると、最悪の場合、失明する事もあるといいます。
また、アオバアリガタハネカクシ0.8匹分の体液で、ハツカネズミ1匹が100%死んでしまうそうです。
とんでもなく悪い虫ですね。
そして先日、私もその猛毒にやられてしまい、大変な思いをしました。(今もしています…)
どんな生物も命の重みは同じですが、アオバアリガタハネカクシだけは、この世に存在する価値が一切無い生き物だと、この時私は痛感しました。
そして、私の嫌いな生き物ベスト2位に飛び込んできて、今後もその座が揺らぐ事は無いでしょう(1位はゴキブリ)。
私がどうしてここまで怒っているのかというと、とってもデリケートな部分がヤツの毒の餌食になったからです。
その猛毒にやられた私の体のパーツはですね…
そう、ち○こです。
いや、ネタではなく本当ですよ。
金曜日に症状が現れ、月曜日にその原因がアオバアリガタハネカクシだとわかるまでの悲痛な4日間の戦いの記録を、ここに書き記しておこうと思います。
今後、私と同じような被害者が出ない事を願いながら…
金曜日、症状が現れる
この日の午後、陰嚢(タマちゃんのお袋ちゃん)が赤く腫れている事に気が付きました。
何だろう?と不思議に思ったのですが、あまり深く考えず、オロナインH軟膏を塗っただけで安心しきっていました。
原因として思い当たる事といえば、明け方に足がムズムズしたので、手のひらで叩くと、アリとハサミムシのあいの子みたいな小さな虫が死んでいたという事ぐらいで、ひょっとしたらこの虫に噛まれたのかな?というぐらいでした。
まさかこの虫がアオバアリガタハネカクシという恐怖の虫だとは、この時は知りませんでした。
土曜日、地獄の痛みに襲われる
土曜日の朝、陰嚢から膿がたくさんでていました。
さすがにこれはおかしいぞと思い、周りの人達に相談してみました。
周りの人達は口を揃えて「それ、性病。」と言いましたが、特に思い当たるところも無く、この時点でそれほど痛みは無かったので、私のB型の血がまだまだ楽観的にさせていました。
ところが夕方頃、患部が急激に悪化し、異様な腫れと痛みが襲ってきたのです。
この時点で近所の病院に行っておけば良かったのですが、大学病院で受診した方が間違いないだろうと思い、土日をなんとか乗り切り(大学病院は土日休みです)、月曜日に大学病院を受診する事に決めました。
また、私は結構回復力が強く、今まで大きなケガをしても結構すぐに回復し、自分の治癒力に絶対の自信を持っていました。
今回に関しても、今はかなりひどい症状でも、明日には驚くべき回復力を見せて、きっと改善に向かうだろうと心の片隅で思っていたのでした。
今となっては、これが失敗の始まりでした…
この日の夜は、ロキソニンという強力な鎮痛剤を飲んだのですが、その効果も2時間ほどでした。
あまりの痛みのために目が覚めて、もう2度と眠る事はできませんでした。
眠れないならとパソコンの前に座り、痛みに耐えながら溜まっていた仕事を片付ける事にしました。
日曜日、症状はさらに悪化
徹夜で仕事をしていた事と、患部のあまりの痛みのために、日曜日の朝はかなり疲れていました。
私の驚くべき回復力が姿を現す事は一切無く、症状はさらに悪化していきました。
そしてさらに恐ろしい事に、今までの症状はグローブの方だけだったのですが、なんとバットの方も大きく腫れ上がっていたのです!
しかも、ふとももの方にも、とびひしたようになっていました。
これは、本当にただ事ではありません。
数時間単位で患部がどんどん広がり、しかも痛みも大きくなっていきます。
あまりの痛みのため、歩くのにも支障をきたすほどです。
寝不足でしたが、痛みのせいで眠る事も動く事もできないため、結局この日も1日中パソコンの前で仕事をする事になりました。
この日の夕方頃には、グローブもバットも大きく腫れて、びらん状になっている部分もあり、膿が絶え間なく出ていました。
バットの方は、腫れのために通常の1.5倍サイズになっていましたが、うれしいとかそういうレベルの話ではなく、とにかく苦しい状態でした。
一刻も早く、この腫れと痛みを消し去りたいと願うばかりでした。
もちろん今日は日曜日なので、町の個人病院も開いていないわけですから、どちらにしても明日の大学病院受診を待つしかなく、それまでの時間が待ち遠しくて仕方がありませんでした。
夜は、あいかわらず痛みで眠る事ができませんでしたが、この苦しみに耐えるのも、今日で最後だと自分に言い聞かせ、なんとか乗り切る事ができました。
月曜日、遠回りしながらも原因がわかった
今日は、いよいよ大学病院を受診する日です。
この苦しみから解き放たれる、最高の記念日になると思っていました。
「今日が私のサラダ記念日です。」と言えるだろうと思っていました。そして
久○○大学病院の泌尿器科に行ってみたのです。
○留○大学病院といえば、地元では一番大きな病院のはずですから…
○○米大学病院の泌尿器科に行けば、間違いなく治ると思いました。
皮膚科と泌尿器科のどちらに行けばいいのかで迷いもしたのですが、周りがしつこく「性病!性病!」と言うので、とりあえず泌尿器科に行ってみる事にしたのです。
総合病院なので、何かあったら皮膚科の方にスムーズに移動できるだろうとも、この時点では信じていました。
そして9時前に病院へ行ったのですが、紹介状を持っていないためか、かなり長い時間待たされて、診察が始まったのが11時半頃でした。
その間も痛みは継続していたのですが、これでやっと開放されると思い、なんとか耐える事ができました。
診察室で、私は金曜日の朝に虫を殺した事や、その日の夕方頃から何となく症状が出てきた事、土日は地獄だった事などを話した後、診療ベッドへ案内され、横になりました。
泌尿器科の症例としては珍しいのか、診察室に医者がゾロゾロ(全員20代の若手医師)と入ってきました。
男性医師が5人で女性医師が2人ぐらいでしたが、おそらく半分は研修医だと思われます。
そして7人の医者が、驚きの表情で患部を覗き込んでいて、全員首をかしげていました。
性病では無いのは間違いないようですが、原因が何なのかはわからないといった様子でした。
そこに眼鏡をかけた若手のリーダーみたいなキャラがやってきて、「虫に刺されたところが、他の部分に広がるわけ無いだろ。蚊に刺されたところが別のところにうつるか? 白癬菌、白癬菌。これは白癬菌の仕業だよ。」と他の医者達に言い放ち、その場は白癬菌という事で納得がいったようでした。
その医者の言葉で、その時は白癬菌(水虫の菌ね)が原因なのか…と私も思ったですが、今になって考えてみれば、7〜8人の大の医者が寄ってたかって頭を悩ませたあげく、出てきた答えが「白癬菌」とは…
医者の無知とは恐ろしいものです。
医者という立場の人間が発する言葉って、なぜか信用してしまいますからね。
もし当時の医者の方々がこの日記を見る事があるなら、よく記憶しておいて下さいね。
あの症状は、白癬菌ではなく、アオバアリガタハネカクシの毒が原因ですよ!
今となっては、久留米大学病院を受診したのは失敗でした。
紹介状無しの、高額な割り増し診察料を取られたあげく、何の答えも出なかったわけですからね。
原因が白癬菌とか、むしろ誤診じゃないのかと言いたくなるほどです。
結局、泌尿器科の出した結論としては、泌尿器的症状には何も当てはまらないため、次の日(大学病院の皮膚科は午前中しか診療をやっていないため)に皮膚科を受診し直して下さいというものでした。
ついでに紹介状まで渡されたのですが、今の状態であと1日耐えるのは精神的に不可能と思えました。
そこで、同じく久留米大学病院の、他の科に勤務している知り合いのベテラン医師に相談したところ、「大学で受診したの!?ペーペーの医者が診断した可能性があるから、近所の個人病院に、紹介状を持って今から行きなさい。」と言われました。
なるほど、そうか…と思い、午後から近所の皮膚科を受診してみたところ、そこの先生は患部を見るなり、「あぁ、原因はなんとなくわかりました。」とすぐに言いました。
私が虫の話をすると、「その虫が原因で間違いありません。」と言いました。
ついでに、気になっていた白癬菌が原因ではないかという質問をすると、白癬菌の場合は、2、3日で急激に増殖する事は無く、見た目の症状も全く違うと言う事でした。
ここで、あの眼鏡をかけた、自身満々の若手医者の顔が頭に浮かびました。
そして塗り薬と飲み薬をもらって帰宅。
すぐにネットでアオバアリガタハネカクシについて検索すると、出るわ出るわ、同じ症状(患部は違いますが)の人達が。
もう少し早く気づいていれば、金曜日の時点で打つ手はあったのですが…これも仕方がありません。
そして、同じ部分をやられた人ももちろんいて、彼の日記にはかなり勇気付けられました。
アオバアリガタハネカクシ闘病記
このまま治療を続けたとしても、少なくともあと1週間くらいはこの痛みと戦わなくてはならないようです。
でも、原因がはっきりしたので、気持ちがすごく楽になりました。
アオバアリガタハネカクシには要注意!
皮膚科の先生の話によると、特に今年はアオバアリガタハネカクシによる被害件数が多いらしいですよ。
インターネットで検索してみても、いろいろな情報が出てきます。
アオバアリガタハネカクシの体液が目に入ると失明する…
アオバアリガタハネカクシ0.8匹分の体液で、ハツカネズミ1匹が100%死ぬ…
といった情報を目にすると、この虫がとてつもなく恐ろしい猛毒を持っているという事もわかります。
私のち○こは、ハツカネズミ1匹分の命を受け止めて、そして耐え抜いたわけですから、それもそれですごい事だと思いますよ。
私にとって今回の件は、一生忘れる事のできない、涙涙の感動ストーリーですよ。
というわけで、これがアオバアリガタハネカクシの憎らしい姿なので、皆さんも被害に遭わないように、しっかり頭にインプットしておいて下さい。
見るからに悪そうな虫です。
一見、空を飛ぶ事ができないようですが、中央部分の小さな上翅(黒い部分)の中に、長い後翅を折り畳んで隠していて、実は上手に空を飛ぶ事ができるそうです。
だから名前がハネカクシ。
この、隠し事をしながら相手を欺こうとするやり方、まさに性格の悪い虫だという事がわかりますよね!
私と同じような被害に遭う可能性は、誰にでも十分あると思います。
なので、皆さんもこの「アオバアリガタハネカクシ」には十分注意して下さいね!
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気をつけなきゃ!><
特に、夏場の夜中に仕事をする際は要注意です。
アオバアリガタハネカクシは、明かりに集まってくる習性があるので、窓の隙間から部屋の中へ進入してくるかも・・・
当時の痛みを思い出すだけでブルーな気持ちになりますよ。(笑)
ほんとに、何かあったら病院に行かないといけませんね。
がまんしても良いことはない・・・ということを、この一件で思い知らされました。
顔や目の周りもかなりきついと思いますが・・・早く回復されることを祈ってます。
お大事に!
それは大変ですね。
自分ならまだ良いのですが、家族に症状が出て、それを見ているほうがつらいですよね。
アオバアリガタハネカクシは、夜中の自動販売機の明かりでもよく見かけます。
こんな怖ろしい虫が、普通にそこらへんにいるということですよね。
残念ながら、完全に駆除するのは難しいのではないでしょうか。
おお!豆知識ありがとうございます。
薬と毒は紙一重なんですね。
それと、コメント欄にデコ画像が使えることを始めて知りました!
私も10日程前、洗面所で鏡に映った右肩に、「何だ?これ?」とゆうような、縦に直径5mm位の白い斑点が3つきれいにチェーンのように並んでいるのを発見・・・・。
虫に刺された記憶もないし、痛みも痒みも無かったので、不思議には思ったまま出勤。
で、翌日、白い斑点の周りが腫れてきている(ー_ー)!!!
「・・・これは変だぞ」と、「虫さされだったら咬み口は2つのはず・・・・」
ちょうどそれを発見する2日前、喉が痛いのと微熱が続いてたのとダルさで病院に行ったけど「何でしょうねぇ?疲れてるんでしょう」との曖昧な診断をされたばかり。
思いましたね・・・
「・・・これは外傷ではない・・・もしかしてリンパから皮膚にまで出てくる程の奇病かも」
しかーし!仕事が忙しい!期末テストで成績つけが溜まっているー(先生です)。小学生の息子の世話も忙しい!・・・で、日中は痛い痒いは忘れるものの、ここ10日間、ベッドに入ると
「・・・どうしよう・・・息子残して死ねない(/_;)」・・・・ああ、でもなんか糜爛になってきてるし、ただ事ではないかも・・・。
ネットで検索するも「リンパ球の病気」やら「白い斑点」を調べ、さらに不安になって来る。(リンパ腫の画像なんか見ると似ている奴がいっぱいあるんですー(>_<))
本当に悶々としましたねぇ。私も「自分の回復力」を信じてピーク時を超えるまで、朝起きる度オーマイガー(−−〆)だったです。
ここ2,3日は、だいぶん枯れて来て「こりゃリンパ腫ぢゃないぞ!」と、確信もしてきて・・・。
そーなると、「ぢゃあこれはいったい何?(大声)」で、昨日、仕事を早く終えて病院に行ったんですが。
先生(拡大鏡で患部をのぞきながら):「どこに行きましたか??」
私:(え?海外の病気なのか(-"-;)?)「・・・・え?どこにも行ってませんけど(汗)」
先生「山とか草むらとか行きませんでしたか?」
私(ああ!そーゆー事^_^;?)「いいえ、街中の家と職場を行き来してるだけです」
先生「・・・だいたい察しはつきました」
と言ってアオバアリガタハネカクシの載ったパンフレットを見せられました。
「おおおおおおおおーーーーーーっ!(心の叫び)」でしたよ。
・・・こんな、こんな極悪な虫が存在するとはー!私の中で、世界で嫌いな虫の2位のポジションに堂々ランクインしました(1位はゴキブリ)。
(私の「思い込み」も恐ろしいですが・・)
そして、このサイトに辿りつき、あまりに共感したので、コメントさせて頂きました^_^;。
ちなみにピーク時(リンパ腫奇病)の時は私も久○米医大に行くべきか!?と思ってました。
症状だけを見ると、まさか虫の仕業だとは思いませんよね。
原因がわかるまでは、インターネットでいろいろ調べてみても、一般的な皮膚病しか出てこなくて不安になります。
診療する科が違えば、医者でも原因がわからないぐらいですからね。
原因がわかった時のほっとする感じ、よくわかりますよ。
私の場合、この出来事はすでに思い出になっていますが、まこまこさんの文章からは、リアルタイムの心の動揺が伝わってきて、当時の恐怖を思い出してしまいました。
本当に痛くてつらい症状なので、笑ってはいけないのですが・・・なぜか笑ってしまうのはなぜでしょう。