2008年11月30日

任天堂の商品開発コンセプトがステキ!

オートマチック ウルトラスコープ

魅力的な商品を次々と生み出す任天堂ですが、人々の心を惹きつける、その独特の商品開発コンセプトは昔から変わっていないように思います。

先日、実家の屋根裏の物置を整理していると、おもしろそうなおもちゃが出てきました。
1971年に任天堂から発売された「オートマチック ウルトラコープ」です。
私が生まれるよりもずっと前のおもちゃがどうしてここにあるのかはわかりませんが、なにはさておき、とりあえずもらう事にしました。
それがこれです。



いかにもな箱のイラストがいい感じです。
箱には「任天堂」「1971年製」「2980円」の表示がありますが、2980円という価格は、当時のサラリーマンの初任給に近い額らしく、当時としてはかなり高級なおもちゃという事になります。
中身はこんな感じです。



商品のコンセプトとしては、潜水艦の潜望鏡のような仕組みを利用し、高いところから世界を眺めて楽しんでみようというようなものです。
この時、上部の鏡を上下させるためのアルミ製のスライダーが、モーターの力によって楽々駆動するといったところが「オートマチック」というわけです。
さすがは任天堂、たったこれだけの仕組みですが、なんとなく遊んでみたくなるおもちゃだと思いませんか?

おそるおそる乾電池を入れてみると、何十年も経っているおもちゃとは思えないほど普通に動き出しました。
まだまだ現役バリバリのようですね。
さっそく上部ミラーを頂点まで伸ばしてみると、目線が約90cm高くなります。

普段はあまり見る事の無い、食器棚の上を覗く事ができたりして、ある意味おもしろいかもしれません。

操作方法は、▲ボタンを押すと鏡が上昇、▼ボタンを押すと鏡が下降します。
このボタンはひとつのパーツからできていて、ちょうど真ん中に支点があるため、ボタンの同時押しができないようになっているところは、さすが任天堂です。


また、鏡が本体から現れる時や格納される時に、自動的に角度が変わってスマートに格納されるギミックや、覗き窓の内部にも鏡が4枚使われていて、結構複雑な反射方式が採用されているところは、さすが任天堂です。


技術的な部分での欠点を上げるとするならば、上部ミラーを伸び縮みさせる際、モーターの駆動音が予想以上にデカイというところです。
見た目では、「シュィィィーン」というなめらかな音が聞こえてきそうですが、実際には「ガァガァガガァァァー」というものすごい音がします。
ただし、この騒音の大きさこそが、今、まさに初任給のおもちゃ「ウルトラコープ」を動作させているのだという満足感を与えてくれもします。

とりあえず一通り遊んでみて思った事は、このおもちゃは、一人で遊んでもつまらないという事でした。
遊び始めて最初の5分間は楽しかったのですが、その後は何をすればいいのかわからなくなりました。
家の中ではそれ以上の使い道はないんですよね。
もちろんコレクションしたいという所有感は満たしてくれるのですが、一人で熱心に遊ぶ事はできませんでした。

昔の子供たちは、山の中に秘密基地とか作っていたので、外敵から基地を守るためや、周囲を偵察に行く際、ウルトラコープはかなり強力なツールとして活躍していたと思います。
銀玉でっぽうもいいけれど、ウルトラコープやトランシーバーなど、ちょっと科学技術っぽいツールが当時の子供たちにはモテていて、我先にと偵察に出かけていたのではないかと思うのです。
そういう意味でも、ウルトラコープは、あくまでもコミュニケーションツールであると感じました。
任天堂のゲームがそうであるように、お友達ともっと楽しく遊ぶためのきっかけを作ってくれるおもちゃだと感じました。

このおもちゃの事をいろいろ考えていると、やっぱり任天堂は子供の心を掴むのがうまいと思うのです。
いやいや、むしろ大人の心を掴むのがうまいような気もします。
現在の任天堂のゲームを見ても、根本的な商品開発コンセプトって、昔からずっと変わっていないんだなぁーと思ってしまったのでした。


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任天堂について考える
Excerpt: 何気なくネット見ていたら任天堂の関連する記事を見つけました。私もコレ見て参考に...
Weblog: 任天堂
Tracked: 2008-12-06 16:55
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